外来担当医

受付時間
午前
午後

(完全予約制)

外来診療日:木曜 午前(13:00~17:00)※完全予約制

リハビリテーション科の特徴

当院にはリハビリテーション科専門医が2名在籍しており、さまざまな疾病、障害、病態などにより低下した機能と能力を回復させ、残存した障害や不利益を克服する「人々の活動を育む医学」を専門としています。療法士はPT(理学療法士)、OT(作業療法士)、ST(言語聴覚士)合わせて92名(2022年6月現在)在籍しています。入院だけでなく、外来、訪問リハビリテーションも行います。

入院においては、一般病棟、回復期リハビリテーション病棟、地域包括病棟でシームレスにリハビリテーション療法を提供する体制をとっています。リハビリテーション科専門医のもと、約90名の療法士が急性期から積極的に運動療法を開始し、回復期リハビリテーション病棟では“365日リハビリテーション”を、地域包括では集団運動療法を活用し、体力向上や心身賦活を図っています。

またリハビリテーション療法には種類があり、当院は全ての領域を網羅しており、かつ施設基準Ⅰ(最も充実しているランク)を取得しています。

リハビリテーション療法の種類(診療報酬の区別)

運動器疾患(I)

外傷、骨折、スポーツ障害など。手術後の機能回復訓練が充実。

脳血管疾患(I)

脳出血、脳梗塞などによる麻痺や失語、高次脳機能障害など。

心大血管疾患(I)

狭心症や心筋梗塞、弁膜症、大動脈疾患の術後、心不全などの心疾患に関わる全般的な運動調整、指導(特に運動負荷の調整)

呼吸器疾患(I)

肺炎や人工呼吸器治療後の呼吸機能低下に対して排痰や体力向上を行う

内科合併疾患(I)

様々な疾病、治療後の体力や機能の低下(廃用症候群)に対して発症前の状態に改善することを目標とします。

がん関連疾患

がん治療中、後の運動・活動のサポートや生活支援を行う

嚥下障害

摂食・嚥下機能の評価や改善のための治療、療法、指導などを行う

摂食機能療法

摂食・嚥下外来 ”食べたい”、”美味しい”に向けて、食べる機能を診る!

食事をとる際、むせる、飲み込みづらい等の問題のある患者さんに対して専門的な摂食・嚥下リハビリテーション(摂食機能療法)を実施しています。診察の結果によって短期の入院による加療や嚥下に対する指導を行う事もあります。「食事が食べにくい」「むせやすい」など、飲み込みでお困りの方、是非ご相談ください。

摂食機能療法の対象例

  • 食事中にむせてしまう方
  • 固形物が飲み込みづらい方
  • 水分が飲み込みづらい方
  • 誤嚥性肺炎の疑いのある方

その他、飲み込みに関する相談に適宜対応致します。

摂食機能療法の対象例

診療の流れ

Step1外来予約

外来は完全予約制ですので、必ず電話で予約をお取りください。

外来予約が取れた方は、以下の問診票を事前にダウンロードして記載をお願いします。

ダウンロードが難しい方は、診察前に問診を行いますのでご心配いりません。

Step2外来診察[水曜日 午前]

診察は約1時間です。問診票を提出していただき、嚥下に関する診察を行います。朝食は摂って来ても大丈夫です。薬手帳や今までの医療情報がわかるものがあればご持参ください。

Step3検査

検査が必要と判断すれば、別の日程で検査を実施します。

嚥下内視鏡検査

約1時間。ご家族、関係者は検査に同席し施行しながら説明します。

食べ物を持参していただく場合があります。

Step4指導説明、治療、嚥下訓練等

検査結果説明や指導が必要と判断すれば、別の日程で予約を入れます。

検査結果(動画)をDVDで情報提供します。個別の嚥下指導(食事形態、とろみの活用、食べる際の姿勢や食べ方)など、患者さんの特性や結果に合わせて指導します。希望があれば嚥下訓練として専門療法士による嚥下指導を継続することが出来ます。(訪問リハビリテーションの対応も検討できます。)

問診票ダウンロード[ PDF ]
  • 問診票の記入が終わりましたら、お間違えのないようFAXで事前に送信下さい。
  • FAXが出来ない方は外来当日にご持参ください。
  • ダウンロードが出来ない方は、当日診察前に問診を行いますのでご心配いりません。

痙縮治療 ボツリヌス療法

脳卒中や脊髄損傷に代表される神経の病気では、「痙縮」といわれる手や足の筋肉の固さ・つっぱり感が残存し、痛みや生活行為の妨げになることがあります。ボツリヌス療法は日常生活の障害となっている固くなった筋肉に「ボツリヌス製剤」を注射して筋肉を弛緩させます(つっぱり感、疼痛の軽減)。

  • 手首や指先が曲がったままのイメージ

    手首や指先が曲がったままで開きにくい

  • 肘が曲がったままのイメージ

    肘が曲がったままで動かない

  • 足首や足が曲がったままのイメージ

    足首や足が曲がったままで歩きにくい

治療で期待できること

  • 手足の筋肉が柔らかくなり、動かしやすくなります。麻痺が治るわけではありません。
  • 関節の運動もやりやすくなり、手足の変形や姿勢の不安定性が改善されます。
  • 手がひらきやすい、肘が曲がらない、足全体が接地する、膝が突っ張らない、などの身体の変化が、生活の楽さ、歩きやすさにつながります。
  • 注射後に、筋肉を伸ばす、動かすという運動療法を行うことが必須です。主に自主的運動として指導を行います。短期的にリハビリテーション療法を受けることを勧めます。
  • 当院では痙縮治療と併せて、杖や装具(足、手)の見直しや調整、必要な方に新規の作成なども行います。病気になられて時間が経っている方でも適応があれば治療対象です。まずは相談、検討をしてみましょう。

ボツリヌス療法の主な注射部位

手根屈筋 深指屈筋 母指内転筋 腓腹筋 ヒラメ筋 後脛骨筋

診療の流れ

Step1外来予約

外来は完全予約制ですので、必ず電話で予約をお取りください。

Step2外来診察[水曜日 午前]

診察は約1時間です。薬手帳や今までの医療情報がわかるものがあれば持参ください。身体障害者手帳、療育手帳、特定医療費受給者証(指定難病)があれば医療費女性の対象となることがあります。ご持参ください。

外来の場合

Step3注射治療

約1〜1.5時間。注射後、歩行可能です。

下肢治療の方は終了直後の運転は控えてもらうことがあります。

Step4外来リハビリテーション療法

終了後、約1ヶ月の外来、療法士による個別リハ療法を受けます。

介護保険サービ利用の場合、一時的に休止していただくことがあります。

入院の場合

Step3注射治療

約2週間

入院

入院日

ボトックス注射の治療実施日

入院中は、個別のリハビリテーション両方にて運動療法の指導を行います。自主的に筋肉のストレッチや姿勢の調整や器具検討などを実践します。

Step4外来診療

投与間隔は3ヶ月以降であれば同様な治療が実施できます。当院では効果を持続させていくことを目的に、3~6ヶ月後に治療効果の持続を確認します。希望時や更に治療が必要と判断されれば、治療継続となります。ボトックスの治療が効果を発揮する上で、継続のリハビリテーションとフォローアップが重要で、当外来では5クールをひとつの目安とさせていただいております。

ボツリヌス療法の費用

ボツリヌス療法には保険が適応されるので、治療費は1割から3割負担となります。ボトックスは比較的高価な薬剤ですので、詳細な金額につきましては受付までご相談下さい。

リハビリテーション部について

リハビリテーション部のイメージ

リハビリテーション部

当院には約90名のセラピストが在籍しています。入院期間全般に渡るきめ細かいリハビリを一貫して提供し、ADL改善や、早期の社会復帰を目指しています。

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リハビリテーションセンターのイメージ

リハビリテーションセンター

リハビリテーションセンターには理学療法室、作業療法室、言語療法室があり、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士などの専門職が、患者さんに対して原則としてマン・ツー・マンで訓練を行っています。

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医師紹介

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病院長

七森 和久(ななもり かずひさ)

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専門分野
  • 整形外科、関節外科
資格等
  • 日本整形外科学会整形外科専門医
患者さんへメッセージ

診療の上でのポリシーは“わかりやすい医療”です。わからないことがあれば、どんどん聞いて下さい。

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リハビリテーション科統括部長

黒木 洋美(くろき ひろみ)

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専門分野
  • リハビリテーション科、内科
資格等
  • 医学博士
  • 日本リハビリテーション学会専門医・指導医
  • 日本内科学会認定内科医
  • 日本摂食嚥下リハビリテーション学会認定士
  • 障がい者スポーツ医
  • 義肢装具等適合判定医
患者さんへメッセージ

リハビリテーション科の医師として赴任しました。入院生活、その後の退院後も支援出来ればと思っています。