外来担当医

受付時間
午前
午後

(9:30〜)

(9:30〜)

(9:30〜)

「先生は、何曜日に大分中村病院にお勤めですか?」と、よく患者さんから質問されます。毎日、外来診療を行っていないので、そのように感じるのは当然のことと思います。外来診療を行っていない時間は、病棟の入院患者さんと透析患者さんの診察、手術を当院で行っています。他院の勤務はありませんので、泌尿器科の時間外の対応も行っています。

  • 初診の受付は11:00までとなっております。

泌尿器科の特徴

2020年4月に着任し、透析科と泌尿器科部長を兼任しています。

透析医療については、20床の透析ベッドを有しており、50名程度(外来45名、入院5名)の患者さんに対応しています。

泌尿器科診療では、高齢者の泌尿器科救急疾患(尿路感染症、尿閉、血尿、尿路結石など)を中心に診療を行っています。

最近のがん治療の進歩は著しく、当科では標準治療が難しいことが多くなってきました。ロボット支援手術などの高度な手術や放射線治療、化学療法などの集学的治療が必要な悪性腫瘍の患者さんは、治療が可能な施設を希望に応じて紹介しています。

当院は2024年1月に新病院への移転が決まっています。泌尿器科/透析科は、新病院においても現状の診療を継続予定です。

主な入院診療(2020年4月1日~2022年12月)

主な救急疾患

尿路感染症
  • 結石関連急性腎盂腎炎(敗血症性ショック 16例、敗血症 6例)
  • 急性腎盂腎炎(敗血症性ショック 2例、敗血症 5例、単純性 20例)
  • 急性前立腺炎 5例
  • 急性精巣上体炎 1例
尿閉
  • 前立腺肥大症 16例
  • 前立腺癌 2例
  • 神経因性膀胱 6例
膀胱タンポナーデ
  • 膀胱がん 5例
  • 出血性膀胱炎 9例
  • 前立腺肥大症 2例
  • 前立腺癌 1例
外傷
  • 腎裂創 2例
  • 外傷性腎梗塞 2例
  • 尿道損傷 1例
  • 外傷性精巣破裂 1例
シャント閉塞
  • 20例(人工血管 9例、自己血管 11例)
腎不全緊急透析
  • 14例

主な手術

泌尿器科

前立腺肥大症経尿道的内視鏡手術(TUR-P)

31例

前立腺針生

17例

前立腺癌根治的前立腺摘出術

1例

膀胱腫瘍経尿道的手術(TUR-Bt)

25例

膀胱/前立腺出血 経尿道的電気凝固止血

8例

膀胱部分切除+尿管膀胱再吻合(膀胱がん)

2例

膀胱全摘+回腸導管造設(男性)

1例

膀胱全摘(男性透析患者)

1例

膀胱憩室切除+膀胱尿管再吻合(膀胱憩室)

1例

経尿道的尿管結石砕石術(レーザー使用) 2021年8月開始

24例

尿管ステント留置 交換含む

58例

腎がん根治的腎摘

1例

後腹膜悪性腫瘍

1例

陰茎部分切除術+鼠経リンパ節郭清

1例

尿管皮膚瘻造設

1例

膀胱瘻造設

10例

高位精巣摘出術

1例

単純精巣摘出術

2例

腹圧性尿失禁手術(TVT)

2例

透析科

透析導入

8例

シャント仮性瘤血管形成術

5例

自己血管内シャント

35例

内シャント経皮血管形成術(VAIVT)

55例

人工血管内シャント

9例

腹膜透析チューブ抜去

3例

シャント血栓除去

11例

透析長期留置型カテーテル留置

5例

透析患者さんのブラッドアクセス手術は、大分大学医学部附属病院 心臓血管外科 准教授 和田朋之先生に症例に応じて執刀をお願いしています。シャントトラブルの相談も可能な範囲で対応しています。

高気圧酸素療法

骨盤内放射線治療後の出血性放射線性膀胱炎に対する高気圧酸素治療が入院/外来診療で可能です。

放射線性出血性膀胱炎

6例

放射線性直腸炎

2例

  • 高気圧酸素療法の様子
  • 高気圧酸素療法の様子

(右)大分大学医学部附属病院 心臓血管外科 准教授 和田朋之先生

尿路結石に対するレーザー砕石装置による手術のご案内

2020年4月、当院に着任し、泌尿器科関連の内視鏡装備は最新のオリンパス社製の内視鏡装置へすべて一新しました。軟性膀胱鏡は、膀胱鏡検査による患者さんの負担軽減に貢献し、膀胱腫瘍や前立腺肥大症に対する経尿道的手術用の切除鏡、モニターの変更で、大きく見やすい術野になり、より安全に行うことができるようになりました。

当科では、2021年8月から尿路結石に対するレーザー砕石装置を用いた内視鏡治療ができるようになりましたので紹介いたします。私が医師になった30年前から尿路結石に対する経尿道的内視鏡手術は行われています。技術革新により内視鏡の細径化とレーザーの性能向上には目覚ましいものがあり、現在では一般的治療として広く普及しています。これまで勤務した施設で使用経験のある機器を当科では用意しました。

軟性尿管鏡は、最も細いオリンパス社製URF-P7、レーザー装置はSphinx Jr.を用います。内視鏡の先端は砲弾型で4.9Fr(直径4.9×3mm)世界最小径となっています。結石までの尿管の挿入が容易となり、狭い尿管を無理やり挿入することを回避できます。

尿路結石の内視鏡手術の入院期間は、特別な合併症がない場合は、3泊4日です。上部尿管・腎結石は全身麻酔、下部尿管結石は脊椎麻酔が一般的で手術時間は90分以内です。
これまでは、尿路結石に対しては診断、対症療法のみでしたが、砕石も可能になりましたのでよろしくお願いいたします。

尿路結石に対するレーザー砕石装置による手術の様子 軟性尿管鏡のイメージ

透析科の主な診療

主な診療
  • 透析室は20床です。
  • 夜間透析や送迎は行っていません。
  • 腹膜透析/血液透析の導入、外来維持透析。
  • 合併症の手術など入院加療を要する場合は、主治医と協力して入院時の維持透析管理を行います。
  • 大分大学医学部附属病院 腎臓内科の先生に協力していただいています。

医師紹介

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泌尿器科部長・透析部長

平田 裕二(ひらた ゆうじ)

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専門分野
  • 泌尿器科 透析科
資格等
  • 日本泌尿器科学会泌尿器科専門医・指導医
  • 日本透析医学会透析専門医・指導医
所属

日本泌尿器科学会、西日本泌尿器科学会、日本泌尿器内視鏡学会、日本小児泌尿器科学会、日本透析学会、日本排尿機能学会、日本腎泌尿器疾患予防医学研究会

患者さんへメッセージ

2020年4月、着任しました。チーム医療を心掛け、わかりやすい医療を提供します。