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第32回大分県病院学会 抄録


第32回大分県病院学会/大分県別府市/2014.11.16

N病院における経管栄養患者の口腔内環境の実態調査

看護部
○松木 一弘

1.はじめに
意識障害のある患者は、唾液の分泌が少なく、口腔内汚染を認める場合が多い。また、嚥下反射が鈍いため、汚染された唾液が気管内へ流れ込み肺炎を起こす危険がある。そのため、看護師による口腔ケアは誤嚥性肺炎の予防や嚥下訓練のために必要不可欠である。先行研究では、回数よりも1日1回確実なケアを行う方が口腔内の清潔が良好に保たれるという報告がある。今回、経管栄養施行患者の口腔内環境を明らかにし、看護職員へ意識調査を行うことで、口腔内を清潔な状態に保持できる方法があるのではないかと考え、この研究に取り組んだ。
2.研究目的
経管栄養施行患者の口腔内環境の実態把握と、当院職員の口腔ケアに対する意識を明確にする。
3.研究方法
1)看護職員に意識調査
2)口腔内チェックシートを用いた実態調査
4.結果
看護職員の意識調査を行った結果、全職員が口腔ケアの必要性を感じているが、実際行っている者は86%であった。口腔内を不潔と感じている者は91%であった。自分の口腔ケアに対し適切と感じている者は55%であり、勉強会の必要性を感じている者は70%という結果であった。調査期間内での経管栄養施行患者に実態調査を行った結果、口腔内は適度に湿潤しており、口臭は特にない患者が多いというデータが得られた。
5.考察
当院の経管栄養施行患者の口腔内は汚れていると感じていたが、口腔内環境は清潔に保たれていた。これは、普段より口腔ケアに対する意識が高いと思われる。今後も当院の経管栄養施行患者の口腔ケアの清潔保持に努めていきたい。又、口腔ケアは個々の技術によって行われていることから、勉強会の開催、手技の統一を図っていければ、より良い口腔内環境の向上に繋げていけると考えられる。
6.結論
1)経管栄養施行患者の口腔内環境は清潔保持できていた。
2)看護職員の口腔ケアに対する意識は高かった。
3)口腔ケアは個々の技術によって行われていた。
2014年11月25日(火) No.869 (学術活動::抄録)

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