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大分中村病院は大分市慢性腎臓病(CKD)病診連携システム協力医療機関です
皆さんは大分市の国保加入者の人工透析割合が、政令市ならびに中核市の中で一番高い状況にあることをご存じでしょうか。
このことから大分市は新規透析導入患者減少を目指し、医師会や腎臓専門医の在籍する医療機関と協働して慢性腎臓病の発症予防や悪化防止のための総合的な取り組みを行うため、平成25年4月より「大分市慢性腎臓病(CKD)連携システム」を開始しました。大分市慢性腎臓病連携システムは、より良いCKD診療のため、かかりつけ医と腎専門医が診療連携し、患者さんの治療を継続するもので、大分中村病院は腎臓専門医の所属する協力医療機関として登録されています。
＜病診連携イメージ図＞
＜協力医療機関の目印となるステッカー＞
大分中村病院の腎臓内科では、日本腎臓学会専門医の松山誠医師（腎臓内科部長）が中心となり、今年４月に加入した腎臓内科医の竹野貴志医師と共に、常勤医２名・非常勤医１名の体制で、慢性腎炎・ネフローゼ症候群・腎不全をはじめとする腎疾患全般の診療と最新の機器を使った透析治療を行っています。また当院は1978年に透析室を開設しており、開設当初より大分大学医学部と連携をとりながら、慢性維持透析以外の腹膜透析や持続的血液浄化法、血漿交換、血液吸着などの治療を積極的に行っています。
CKDの重症化予防には1人の患者さんに対し、必要に応じてかかりつけ医と腎臓専門医が病診連携を行うことが効果的とされています。大分中村病院は腎臓専門医の在籍するCKD病診連携システム協力医療機関として、これからも地域の医療機関と連携し、患者さんのCKD早期発見・早期治療に努め、大分市が目指す新規透析導入患者数減少に協力していきたいと考えています。
※慢性腎臓病（CKD＝Chronic Kidney Disease）
慢性腎臓病(CKD)とは、腎臓の働き(GFR)が健康な人の60％以下に低下する(GFRが60mℓ/分/1.73�嵬に�)か、あるいはタンパク尿が出るといった腎臓の異常が続く状態を言います。以前は慢性腎不全(CRF)という概念が使われていましたが、腎不全までに至らない未病状態でも、容易に慢性腎不全に発展してしまうことから、早期発見・早期治療によって末期腎不全になる患者さんの減少を目的に、より大きな概念として提唱されたのがCKDになります。CKDの初期はほとんど自覚症状がありません。貧血、疲労感、むくみなどの症状が現れたときには病気が進行している場合も。定期的に尿検査や血液検査を受けましょう。
（制作室）
2013年05月07日（火）
No.776
(事業報告)
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