大分中村病院トピックス

第７回がん化学療法・緩和ケア勉強会　開催

第７回がん化学療法・緩和ケア勉強会を開催しました。今回の勉強会では、講師に大鵬薬品工業㈱　福岡支店九州学術部の宅島秀樹氏をお招きし、大腸がんの化学療法について発表していただきました。

勉強会の様子

講師の宅島秀樹氏
（大鵬薬品工業㈱　福岡支店九州学術部）

まずはじめに「外来化学療法における病診連携パス」のビデオを15分程度鑑賞した後、宅島講師が「外来化学療法における大腸がん治療」を発表。「腫瘍の種類」といった基本的な内容から、「大腸がん治療に用いられる主な薬剤」「進行再発大腸がんに対する化学療法」「術後補助化学療法の考え方」「経口抗がん剤のアドヒアランス（患者さんが積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること）の向上策」といった専門の医師や看護師、コメディカルに向けての情報まで広範囲に行われました。中でも抗がん剤投与による悪心嘔吐は患者さんにとって最もつらい症状であり、悪心嘔吐の回避が重要であると述べました。
最後に当院消化器外科部長の船田幸宏医師は「大腸がんの化学療法を継続するための重要ポイントは患者さんに十分な説明をすること。当院では患者さんに十分な説明を行った上で積極的に治療方針の決定に参加していただいているので、治療を途中でやめる患者さんが少ない。これからもアドヒアランスを大事にしていきたい」と話しました。
大分中村病院はがん化学療法・緩和ケア勉強会を継続していくことで、がんで苦しむ患者さんを支えることが出来る病院を目指します。

（制作室）

2010年03月08日（月） No.575 (勉強会・セミナー等::職員講習会)

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