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第5回日本神経疾患医療・福祉従事者学会 抄録


第5回日本神経疾患医療・福祉従事者学会/福岡県福岡市/2007.8.31


治療困難であった巨大脳動脈瘤の2例

大分中村病院 脳神経外科         
○瀧本 理 、原 慶次郎、大林 正明

 脳動脈瘤のうち最大径が2.5cm以上のものを巨大動脈瘤といい、頭蓋内動脈瘤の3-5%を占める。女性:男性=3:1と女性に多く、発症のピークは30-60歳で約35%が出血発症、その他TIAや脳圧迫症状で発症するものも多い。一般的に巨大脳動脈瘤は、明らかな頚部のない動脈瘤は約2/3で部分血栓化していることが多く治療困難であるといわれている。クリッピング術が可能な症例は50%未満にとどまる。また、クリッピングできたとしても10-20%で合併症により症状は悪化する。コイルによる瘤内塞栓術は長期的な予後が不良(再発、再増大する)なため、単独では行われなくなってきた。今回われわれは下記2症例を経験したので報告する。
 症例1は最大径が28mmである脳底動脈瘤で、動脈瘤の脳幹部の圧迫により急変し死亡した。

 症例2は最大径が30mmである左内頸動脈瘤で、破裂によるくも膜下出血により死亡した。

 両症例ともに、正常の動脈が動脈瘤本体より直接出ていたため根治的治療は困難と思われた。
2007年09月04日(火) No.421 (学術活動::抄録)

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