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吹く風に初夏の気配を感じる五月になりました


 吹く風に初夏の気配を感じる五月になりました。5月3日には亀渕形成外科部長、伊木、内田研、明野中央病院の中村英次郎医師とともにツール ド 国東 自転車レースに参加してきました。また、新たに臨床研修医の堂垣先生を迎えました。
ツール ド 国東 自転車レースに
参加した中村院長(右から2番目)
 5月8日、父と親交のあった津山直一先生(元東京大学整形外科教授、元国立身体障害者リハビリテーションセンター総長)「お別れの会」に上京しました。歴代の東京大学整形外科教授を含む千人を超える参加者による大きな会場の隣の小部屋に「メモリアルコーナー」が設けられており津山先生の幼少の頃から晩年までの数々の写真がキャプションとともに展示されていました。その写真をみると若い頃はもちろんの事、60を超えた頃でも眼が爛々と輝いており、その風格はやはり「大物」を感じました。

 その道中、渡邊美樹(ワタミ株式会社社長)と柳井正(ユニクロ社長)のライブドアのニッポン放送買収に関するエッセイを読みました。お二人ともM&A(企業の合併・買収)で自社を拡大しています。渡邊社長は「会社とは単純に株を持っている人の所有物ではないと思うのです。会社とは同じ思いを共有し、それを形にしようとする人のためのものだといえるでしょう。こう考えると、ライブドアの堀江貴文社長は大きなものを忘れていることがわかるでしょう。心は金で買えないという一番大事なものを堀江さんは見失っていますよ」と延べ、柳井社長は「僕には全く理解できません。堀江社長も若者の人気を集めているみたいですが、それは彼らが会社を経営するとはどういうことなのかをよく知らないからだと思います。あのやり方は僕にはマネーゲームにしか見えません。相手の嫌がることをしたり、弱みにつけ込んだりするように感じられて僕には受けつけられないですね。資本の論理の前にもっと良識といったものが必要なんじゃないですか。」とコメントしていました。 私もお二人に全く同感です。医療界を取り巻く社会経済環境も厳しさを増すばかりですが、決して商業主義に陥ることなく、「誠実な医療」を提供すべく、しっかりとリーダーシップをとっていきたいと思います。

 ただ「誠実な医療」を提供しようとすれば、以前にもこのコーナーで書きましたが、一医療機関では成立しません。大分中村病院のような「急性期病院」では、平均在院日数17日以下、紹介率30%以上などが目標数値となるのですが「誠実な医療」を提供しようとするならば自分の病院さえよければいいという理由にはいきません。患者さんやご家族の幸せを考えて慢性期病院や高齢者施設、介護施設さらには障害者施設など志を同じくする方々としっかりとした連携を地域内に創造していきたいと思います。
 また医療過誤や院内感染など病院に起こりうる全てのリスクに関しても誠実に対応していかねばなりません。これらリスクは生じないように万全の注意を払い、未然に防止すべくシステムの構築に全力を払うべきですが、万が一、不幸にして生じてしまった場合は、情報を公開し、できる限りの誠実な対応をする必要があります。脱線事故のJR西日本、雪印、三菱自動車など、その対応は本当にひどいと思います。

 「誠実な医療」を提供すべく今月もリーダーシップを発揮していきます。どうぞよろしくお願いします。
(院長 中村太郎)

2005年05月09日(月) No.264 (院長コラム)

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