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那須 勝先生 が院内研修会で講演
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河野嘉之医師（内科）による講師ご紹介の後、これからの時期大変重要な問題である「インフルエンザ、鳥インフルエンザと重症急性呼吸器症候群（ＳＡＲＳ）」の演題で講演が始まった。
インフルエンザは風邪の呼吸器症状とは異なる全身症状が特徴であり、11月〜2、3月までが流行期間なため、これからの季節は注意が必要となる。またインフルエンザは、子供と高齢者の感染率が高いことや、子供と高齢者の症状の比較、高齢者の死亡率が高いことなどを説明した。感染を防ぐ方法として、�〕祝廟楴錣鮗�ける。�⇔�行時は人込みを避ける。��室内を乾燥させない。�け浜椶離丱薀鵐垢鬚箸襦��イΔ�いを頻繁にする。ことを指摘した。
さらに、鳥インフルエンザが今年１月の山口県、2月の大分県九重町、同月の京都府で発生したがその地域以外への感染が防げたことや、昨季香港で鳥インフルエンザウィルスＨ５Ｎ２が人に感染したことなどを報告した。
ＳＡＲＳについては、ウィルス（ＷＨＯ＝世界保健機構が「ＳＡＲＳコロナウィルス」と命名）の潜伏期間は2〜7日と長い。完全なＳＡＲＳ対策はまだ発見されていないため、防御策として海外からの帰国者への対応が大変重要、身近でＳＡＲＳ感染と疑われた患者さまが発生した場合はＮ９５マスクの着用が有効と訴え、経過的には潜伏後急激に肺炎などの重症をもたらし、65才以上の方が感染した場合その内50％の確率で死亡することなどの説明をした。
質疑応答では、「インフルエンザに感染した患者さまを個室管理する場合は何日が妥当か。」など具体的な質問が出た。参加者全員が熱心に聞き入り、医療人としての責任感が伺えた研修会となった。
今季もインフルエンザ発生の時期となりました。当院では、職員に対しインフルエンザ予防接種を受けることを奨励し、感染に対し厳重な注意を払うよう呼び掛けている。
【那須 勝 教授の経歴ご紹介】
昭和40年 3月 長崎大学医学部卒業
昭和57年 1月 大分医科大学医学部内科学講座（第二）助教授
平成14年 4月 大分医科大学感染分子病態制御講座（内科学第二）教授
平成16年 4月 大分大学医学部副学部長（併任）
【受 賞】
昭和54年 二木賞（日本感染症学会）
平成15年 志賀 潔・秦佐八郎記念賞（日本化学療法学会）
（広報情報課）
2004年11月04日（木）
No.197
(勉強会・セミナー等::職員講習会)
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