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山田みゆきのアテネパラリンピックレポート -NO.6-
選手村と会場の環境について
〜全世界の障害を持つ方たちのためにも優しい環境を〜


 医療班が会場待機となった場合、各競技場への交通手段には主にメトロ(地下鉄)を利用した。選手村から発車するバスのほとんどがアスリート用であり、その他のスタッフは一般用バスでプラケンティアス駅まで行き、そこから各競技場近くの駅で下車する(選手村からは約1時間)。一番遠い競技場まではメトロ・トラム(路上電車)共に乗り継ぎ、選手村からは約2時間の移動だった。各競技場までの道のりは結構遠かったが、車内でギリシャの人や競技を観戦に来ている人たちとコミュニケーションをとることができ、楽しく道中を過ごすことができた。(ほとんどは中村院長が話をしたが…)
トラム(路上電車)
 競技場での応援の様子はというと、自国の選手に対する応援だけでなく、また金メダルの選手も最後まで戦った選手に対しても、同じように大きな拍手が送られていた。
 反面、選手村内ではアスリートにとって良い事ばかりでもなかった。それは選手村全体にかなりの傾斜があることや、路肩も高く、車椅子の方や機能障害を持っている方などにとっては非常につらく、遠回りしなければならないなどの苦情もあった。また宿泊施設内の階段は螺旋階段で、しかも白の大理石であったため、弱視・全盲の方などには見づらいため非常に危険を感じた。これらを感じてか弱視・全盲の選手が多い水泳部は、階段のエッジがわかるように黒のビニールテープを貼るなどして対策を立てていた。

 ギリシャの方々は、非常に気さくで優しい人ばかりだったが、パラリンピックの選手たちへ、いえ全世界の障害を持つ方のためにハード面でも切実に「優しい環境を」と改めて感じた。
(次回へつづく…)




選手村内の路肩

階段も多い

坂が多いため
介助が必要な場合も…

この様な光景も…
螺旋階段
テープを貼った後
2004年10月29日(金) No.359 (障害者スポーツ::アテネパラリンピックレポート)

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