大分中村病院トピックス

新人看護師を対象
看護部１０月度院内勉強会を開催

　当院では、看護技術の向上を目指して、看護部教育委員会主催で毎月１回、看護師および医師やコ・メディカルが講師となり、テーマを決めて院内勉強会を開催している。１０月は、２病棟岩坂看護師長が講師を務め、主に新人看護師など牽引療法の経験が少ない看護師を対象にした「当院で行われる牽引とその看護」および「フレームを使用した理学療法」を講義内容として行われた。

　「当院で行われる牽引とその看護」では、『直達牽引』（骨を直接牽引する）と『介達牽引』（皮膚を介して牽引する）の違いを実例画像をもとに説明し、いろいろな牽引のやり方について実施上の留意点を指摘しながら詳しく説明。「フレームを使用した理学療法」では、『プーリー体操』、『ＳＬＲ体操』、『ハム・ストリング』など症状に合わせた理学療法について説明した。
　講義の最後には、実際にいろいろな牽引器具を装着する時間が設けられ、参加した新人看護師からは「こんなに多くの牽引器具があるとは思わなかった。」といった感想が聞かれた。
　最近では、ある医療機関が看護師のミスで、首の牽引での負荷重量を医師の指示より多くかけたため、症状が悪化したという実例もある。
　整形外科を専門としている当院としては、看護師の牽引療法への正しい知識と技術は大変重要である。今回の院内勉強会は、看護手順や看護計画を立てやすくなるとともに、専門領域の担当病棟の看護師だけでなく、医療従事者全員の知識習得がひとつの大きな目的でもある。

（広報情報課）

2004年10月08日（金） No.187 (勉強会・セミナー等::職員講習会)

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