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アテネパラリンピック水泳日本代表強化合宿で
中村院長が「アンチドーピング」について講義


 7月17日大阪舞州にて、第2回パラリンピック水泳日本代表強化合宿の一環として、当院院長中村太郎による「アンチドーピング」についての講義が行われ、選手、コーチ、その他関係者含め50名余りが参加した。

「アンチドーピング」について
講義を行う中村院長
パラリンピック初出場の
中村智太郎選手
アテネパラリンピック
水泳日本代表選手団
 主な内容は6項目(※1)に分けられたが、その中でも2000年シドニーパラリンピックで禁止されていたカフェイン・フェニルプロパノールなどが今回の改訂でモニタリング対象となったことや、市販薬に含まれるエフェドリンなどの禁止薬について、また、治療目的で使用している薬剤の申請(標準TUE)や、大会中に治療目的で使用しなければならない薬剤の申請(簡易TUE)について詳しく選手たちに伝えられた。その後行われた質疑応答では、市販されているドリンク剤やサプリメントの服用についてなど、選手から質問が相次いだ。

 18日には、大阪海上自衛隊プールでの強化合宿にも参加。プールは50mの5コースで、障害の程度などでコースやコーチが分けられている。
 脊髄損傷や下肢切断の選手は、下半身と上半身のバランスがとりにくいことや、水の抵抗力により上肢に負担がかかることから、股間部に浮きを挟み込んでウォーミングアップをしている。また、パラリンピック初出場の中村智太郎選手(両上肢切断)は「大きく両足で水を蹴り上半身を浮上させ、その勢いで水中に潜りスピードをつけます」と泳ぎ方を詳しく説明してくれた。
 障害の比較的軽いメダル候補者の泳ぎは迫力があり、目を見張るものがあったのだが、監督は「選手のピークは9月のアテネで、今はまだ抑えています」と語り、9月のアテネでさらに迫力の増した日本選手の泳ぎが期待される。

 私自身もアテネパラリンピックに医療班として参加するからには、医療の分野で選手をサポートできるように、選手同様万全の体制でアテネに臨むことが重要だと強く感じている。今回の強化合宿に選手と一緒に参加できたことを大切にしながら、日本選手団をバックアップできることを誇りにして、アテネに行きたい。

(※1)アンチドーピング主な講義内容
・アンチドーピングの総論
・禁止薬物
・TUE(治療目的使用基準)に関して
・Boosting
・ドーピング検査の実際
・市販薬について
(記事:看護部主任 山田みゆき)

2004年07月21日(水) No.161 (学術活動::講演・講義)

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