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日本の救急医療の現実を紹介
韓国の障害者施設「聖再園」の職員11名が当院を視察見学


 当院創設者の故 中村裕は、社会福祉法人「太陽の家」の創設者としても知られているが、その太陽の家と30年以上にわたって交流を深めている、韓国大田(デジョン)市にある社会福祉法人「聖再園(サン・ジェ・ウォン)」を代表して、南商尭(ナム・サンヨウ)先生を始め職員11名が、当院にて日本医療の現状を視察された。
右から、歓迎の挨拶をする院長の中村太郎、南商尭先生、開田(事務長代理)
視察見学に来られた「聖再園」職員の方々
病院内を案内する中村太郎院長
放射線部にあるMR装置について技師に熱心に聞かれる職員の方々
 視察見学では院長の中村太郎が歓迎の挨拶と案内を、病院概要については開田(事務長代理)と茂倉(企画広報室長)から説明をした。南商尭先生以外ほとんどの方が日本の病院を見学するのは初めてということで、病棟をはじめ、透析、高気圧酸素室、放射線設備、検査設備、浴室(温泉)など各部署を見学。特に興味を示したのは放射線部にあるMR装置について技師に熱心に聞かれていた。また聖再園の職員の方には、理学療法士、社会福祉士、栄養士など、病院に関係のある職種の方もおり、リハビリテーションの機器類についての質問をされたり、当院の言語療法士に話を聞かれていた。
 最後に、聖再園職員の皆さんより質問を受け、視察見学を終了した。故中村裕が築き上げた、これまでの交流を通し、そしてこれからの交流を大切にしながら、今後もお互いに親交を深めていきたい。
聖再園と中村裕との繋がり…
南商尭先生の御父上であり、聖再園の創設者でもある故 南均(ナム・シキュン)先生が、障害者の社会復帰を目指し聖再園を設立。1965年には国より社会福祉法人としての認可を受けられた。
均先生は聖再園設立時、当時の韓国では社会的に貧しく、障害を持つ人のために仕事を経済的に援助することは難しい考え訪日するも運悪く、援助を求めた会社が倒産。何も得ずに国に帰るわけにはいかないと思われた際に、秋山ちえ子先生(評論家)の紹介で、太陽の家の創設者である中村裕と出会い、その後、南均先生は太陽の家を見学。「韓国の人々のために同じような施設を作ろう」という決心をされ、中村裕は出来る限りの援助を約束した。それ以来30年以上の交流を続け、1990年には太陽の家と聖再園が姉妹施設として締結。その後も相互訪問を続けている。
均先生は残念ながら、昨年5月に78歳でお亡くなりになったが、南商尭先生がその理想と精神を引き継ぎ、聖再園を盛上げていく。
現在聖再園は、聖生リハビリテーションセンター、聖世養護学校、聖世リハビリ病院、聖世自立園(福祉工場)、障害者総合福祉館、障害者専用体育館、既婚者宿舎など、障害者のための医療・教育・職業・社会心理リハビリテーション、スポーツなどを対象とした総合リハビリテーションセンターとして利用されており、卒中性まひ患者のための施設をはじめ、交通事故・産業災害による脊髄損傷者の専用施設・リハビリ専門病院・障害者の労働問題の研究所等の建設も計画されている。

(広報情報課)

2004年02月23日(月) No.112 (地域交流)

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