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沖縄を訪れて…


今年もあっという間にもう9月です。
8月の終わりに夏休みをとり、家族で沖縄に旅行してきました。ウインドサーフィンやシーカヤックをしていたこともあり沖縄は大好きで、学生の頃から数えると20回ほど沖縄を旅行しています。(大分医科大学の大学院生の頃、シーカヤックで10日間ほどケラマ諸島の島々をキャンプしながら航海したりしました)
イメージ写真
旅行中、長寿日本一を宣言した65歳の人口が30%を占める、沖縄県大宜味(おおぎみ)村を訪ねました。大宜味村は那覇より北へ(鹿児島方面)70キロほどで、海と山からなり、ヤンバルといわれる地域にあります。
森の中にシークワーサー(大宜味村特産 カボスを一回り小さくしたようなもの)が自生しており、茎を織物に使うという「芭蕉」の群れとともに、濃い緑が亜熱帯を感じました。
村には歩いて買い物をしたり、道端で数名集まって立ち話をしているお年寄りが大勢いらっしゃいました。その中の一人(88歳)に長寿の秘訣を聞くと「ゆんたく(おしゃべり)」と答えました。
沖縄には年長者や子供に対しての敬愛や「ゆいまーる」(相互扶助)の精神が強く根付いているそうです。
また、鳴き声以外は食べるという内臓はもちろん血液まで使う豚料理やゴーヤ(ニガウリ)などの野菜料理(出汁を使用した料理が多い)により、糖や塩分が少なくビタミンやミネラルの多いバランスのとれた食生活があります。これは食のことを「ヌチグスイ 命の水」と呼ぶように、琉球王朝の頃より交流のある、中国の医食同源の文化があるからです。そして美しい自然と温暖な気候。
こうして優しいコミュニテイ(ユイマール)+食生活(ヌチグスイ)+美しい自然と温暖な気候により、豊かなスローライフの生活が長寿社会を作っていると感じました。
沖縄県は47都道府県で一人あたりの県民所得が最も低い県です。一方で長寿を誇る県でもあるわけで、経済至上主義できた日本にとっては「本当の豊かさ」とは何かを考えさせられました。
また健康には医療だけではなく、精神的なことや、食事や自然環境が大切であることを改めて確認し、金星をみながら、帰途につきました。

9月は誕生月でもあり1年で最も好きな月です。夏休みで栄養をいただきリフレッシュしたぶん、また医療にがんばろうと思っています。
皆様にとっても健康な一月であることをお祈りしております。
(院長 中村太郎)
2003年09月01日(月) No.78 (院長コラム)

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