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第52回がん化学療法・緩和ケア勉強会を開催


7月13日(木)、当院6階研修室にて「第52回 がん化学療法・緩和ケア勉強会」を開催しました。この勉強会は、がん患者さんに最新の医療を提供するため、麓医師がスタッフの知識向上を目的に定期的に行っています。

講演する原言語聴覚士(左)と麓医師(右)
今回は、ニプロ株式会社の上田 新さんが「口腔ケア」についてお話ししました。この中で、口腔衛生が保てていないと歯周病や虫歯などの原因になるほか、口腔内の粘膜が炎症を起こし口内炎ができるおそれもあるということです。また抗がん剤の副作用で口内炎が発生する場合もあり、それが原因で治療の継続を断念するケースもあることから、口腔内を清潔に保つことはとても大切だということでした。
次に当院リハビリテーション部の原 羊一言語聴覚士が、国治研セミナーへの参加報告と「嚥下障害のリスク管理」についてお話ししました。原言語聴覚士は、食べ物が口から食道を通って体内へ取り込まれる様子や誤嚥のメカニズムなどについて、動画を交えながらわかりやすく説明しました。食道へ行くべき食べ物が誤って気管へ入ってしまうと、気管から肺に入って誤嚥性肺炎を引き起こしてしまうおそれがあり、いったん誤嚥性肺炎で入院すると、在宅復帰率が50%に低下したり、30日以内の死亡率が10〜15%に上がるなど、重篤になるリスクが高まることなどを話しました。その上で、嚥下障害や誤嚥をいかに早く見つけて早く対応策を立てるのかが急務であると説明しました。原言語聴覚士は勉強会に参加した看護師に対して、「85歳以上である」「既往に脳血管疾患、肺炎がある」「食べる時にムセがある」など、チェックシートにあてはまることがあれば、早めに院内の言語聴覚士に連絡くださいと呼びかけました。
最後に麓医師は「今回、口腔ケアと嚥下についてとてもよい勉強ができました。食事を摂って体力を維持することは治療をする上でとても重要です。患者さんの食事の仕方などで気になる事があれば、すぐに担当の医師やスタッフに遠慮せず相談しましょう。」と締めくくりました。
当院では、それぞれの患者さまに応じたがん治療と緩和ケアが行えるよう引き続き整備してまいります。

(広報企画 村上)


2017年07月24日(月) No.1012 (勉強会・セミナー等)

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