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骨粗鬆症リエゾンサービス主催「第2回ほねっとわーく」を開催


5月6日(土)、当院1階リハビリテーションセンターにて、骨粗鬆症リエゾンサービスによる「第2回ほねっとわーく」が開催されました。「骨粗鬆症リエゾンサービス」とは、医師と医師以外のメディカルスタッフが相互に連携しながら実施する骨粗鬆症の予防と治療および骨折防止の取り組みのことです。今回は、職種の違う4人の講師が「骨粗鬆症って言われたら・・・?」をテーマに講演を行いました。

はじめに、梅木看護師が、当院での「太ももの骨折の手術件数」は平成28年度が162件と、2日に1件のペースで行われていること、また転倒や骨折が原因で要介護になるケースは認知症についで骨粗鬆症が第2位と、全体の15.4%にのぼることが説明されました。さらに、糖尿病の患者さんが全国で950万人、高血圧が1010万人に対し、骨粗鬆症はさらに多い1280万人にのぼること、そして70代の女性にいたっては2人に1人が骨粗鬆症で、とても身近な病気であることなどが説明されました。
続いて、一ノ宮管理栄養士が「食事から骨の健康に大切な栄養素を積極的にとる食事療法」についてお話しをしました。この中でカルシウムを毎日摂取することが大切と話し、1日800mgを目標にカルシウムだけではなく、カルシウムの吸収をアップさせる「ビタミンD」も一緒に取るのが良いということでした。さらに骨に良い食べ物として「魚介類、大豆製品、乳製品、野菜類」などをバランス良く食べることや、ハムやカップ麺などに多く含まれる保存料であるリンをできるだけ取らないようにすることなど、身近な食品についての注意事項も説明されました。
次に、河野作業療法士が、「転んでも骨折しない身体づくり」についてお話ししました。この中で、転倒場所の第1位が庭、2位が居間、3位が玄関であることや、転倒しやすい時間は朝の6時であることを説明し、転倒に気をつけるよう注意喚起しました。この後、座ったままでできる体操を紹介し、参加者も心地よいストレッチをしながら骨粗鬆症と運動療法について学びました。
最後に、佐々木薬剤師が骨粗鬆症の診断基準は骨密度が70%未満であることや、“お薬も継続は力なり”途中で飲むことを投げ出さず、今の自分に合った薬を継続して飲むことが大切だと話しました。

「第2回ほねっとわーく」の対象者は、入院患者さんとそのご家族で骨粗鬆症に関心のある方でした。参加者からは「スタッフがよく勉強されている。講演がとても分かりやすかった」、「入院患者だけでなく、若い人にも聞かせたいお話でした。ありがとうございました」、「『骨を丈夫にしなくては』と、あらためて思いました」などの感想をいただきました。今回の開催を踏まえ、骨粗鬆症リエゾンサービスは今後も啓発活動を続け、もっともっと多くの人に骨粗鬆症について理解してもらえるように努力して参ります。

(広報企画 村上)


2017年05月26日(金) No.1006 (勉強会・セミナー等)

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