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感染症対策講習会を開催


11月22日(火)、当院の感染症予防対策委員会が主催して第90回大分中村病院職員講習会 平成28年度第2回感染症対策講習会が6階研修室で開かれました。
会の前半は、臨床検査部の小野田臨床検査技師が「耐性菌とは?当院の耐性菌の状況」をテーマにお話ししました。冒頭、院内感染の実態や原因菌の変遷などの説明がなされ、その後、「耐性菌とは抗生物質などの抗菌剤に対する抵抗性が著しく高くなった細菌のこと」で、細菌は死なない程度の抗菌力によってトレーニングされ、「耐性」を獲得していくことなどのお話しがありました。その上で「耐性菌」が生まれないように用法・用量や服用期間を調節して薬を使用する必要があることなどが説明されました。
後半は、総合臨床研究センター長の那須医師が「耐性菌(MRSA、緑膿菌)による院内感染の裁判例」をテーマにお話ししました。その中で、院内感染が原因で紛争に至るケースは、術後感染が6割、カテーテル等の医療処置感染が3割、新生児感染が1割であり、約7割が死亡したケースであることや、裁判での争点は、グラム染色、血液培養、細菌検査の実施義務、適正な抗菌薬の投与などであったこと等が説明されました。
そして、裁判例からわかったこととして、手術前の段階で、手術後に感染症が発症するリスクがあることを、患者さんと家族の皆さんに十分説明しておく必要があること。MRSA(メチシリン耐性黄色ブドウ球菌)などの耐性菌が検出されたら、その事実を説明し、菌の病原性、想定される感染源・感染ルートなどを患者さん等に丁寧に説明することが重要であること。院内の感染症予防マニュアルは常に整備しておくこと。そして、耐性菌の感染例はすべて接触感染であることから、感染の予防には、手洗いの励行、常日頃から、個人一人ひとりが清潔意識を持つことなどの心がけが大切であることが説明され、改めて感染の予防が最も重要であることが強調されました。

(広報企画 村上)


2016年12月01日(木) No.976 (勉強会・セミナー等::職員講習会)

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