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第32回大分県病院学会 抄録


第32回大分県病院学会/大分県別府市/2014.11.16

N病院看護師の職務満足度に関する現状把握と分析

看護部
○高司 加代子

1.はじめに
N病院の看護師離職率は12.06%である。20代の割合が37%を占め他の年代と比較して高い。離職理由の一つに看護師の職務満足度があげられていることから、看護師の年代別職務満足度の現状と離職に関する要因を明らかにするために実態調査を行った。
2.研究方法
対象:全病棟の新卒看護師を除く看護師正職員全員
期間:H25年8月18日〜8月28日
方法:中山らが開発した「看護師の仕事に対する価値のおき方と満足度」および「仕事への満足度」スケールを用いた自記式調査票を使用した。
3.結果
離職を考えた事がある回答者は82%で、多かった年代は30、40代であった。満足度の高かった項目は、すべての年代で「職場の人間関係」「看護に取り組む姿勢」「看護ケアの質」であり、年代別では20代が看護に取り組む姿勢、30代が人間関係、40代が看護に取り組む姿勢、50代が人間関係であった。満足度の低かったのは、給料、看護部の管理のあり方、労働条件であった。離職希望者と継続意志のあるものとで、平均点の差が大きかったのは「看護師の自律性」「看護の管理のあり方」「職場の人間関係」であった。
4.考察
本調査の結果、離職を考えた事のある人は30、40代で高く、20代で最も高いという実際の離職率とは合致しなかった。30、40代が離職しないのは経済的理由によると考えられたが、20代の離職率が高い理由は今回の研究では明らかでない。離職を考えた事のある人とない人の満足度の差が著しいのは「看護師の自律性」「看護管理のあり方」「職場の人間関係」であった。自律した看護ケアを行うことは、肯定的感情をもたらし、人間関係が良好であるほど、職務満足の向上につながって、職務継続意志が確実となるであろう。職務防止には、これらの観点から職場のあり方を見直す必要があると考えられる。
2014年11月25日(火) No.872 (学術活動::抄録)

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