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第18回日本救急医学会九州地方会 抄録


第18回日本救急医学会九州地方会/福岡県福岡市/2014.7.8

成人発症で非典型的画像所見を呈したインフルエンザ脳症の1例

臨床研修センター1)、脳神経外科2)
○本田 俊一郎1)、西山 徹2)、瀧本 理2)、大林 正明2)

インフルエンザ脳症は小児発症例が多く生命予後、神経予後を含め後遺症を残すことが多いため早期治療介入が求められる疾患である。本年のようにインフルエンザ流行年においては日常診療で疑う場合も多いが過去の報告では成人発症例の頻度は少ない。今回成人発症のインフルエンザ脳症に対しγ-グロブリン大量療法を施行し予後良好であった症例を経験したために文献的考察を加え報告する。症例:60歳女性 現病歴:1日前より熱発を認め自宅療養中であった。家族が帰宅した際に意識障害をきたし救急搬送となる。39.3度の熱発を認めるが血液検査上は明らかな有意所見は認めなかった。画像所見上CTで白質に一致する低吸収域を認めたためにMRI、髄液検査を施行した。髄液検査上蛋白細胞乖離を認めMRIでは白質を中心とする浮腫所見を呈した。上記のように診断し3次医療機関搬送の上、抗ウイルス薬および免疫グロブリン大量療法を施行した。予後は良好であり自宅退院された。

2014年07月08日(火) No.835 (学術活動::抄録)

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