RETUNE
大分中村病院の最新の情報や話題をいち早くお伝えするページです。新人宿泊研修を実施しました
今年4月に入社した研修医・コメディカル・事務の職員18名を対象に、第１班（4月19日〜20日）と第２班（4月26日〜27日）に分かれ、新人教育の一環として宿泊研修を実施しました。研修では当院創設者でもある中村裕博士が1965年に創設した「社会福祉法人 太陽の家」の関連施設を見学しました。
 「障害者支援施設ゆうわ」の施設設備を見学 |
提出された研修レポートからは、施設見学で得たことを今後の業務に活かそうとする積極的な姿勢を感じることが出来ました。
太陽の家歴史資料館にて（１班） | 病院保養所 あせび山荘にて（１班） |
ソニー・太陽を見学（２班） |  |
研修レポートより〜施設見学の感想など〜
◆研修医 西村 宗一郎
障がい者が働いたりスポーツをしたりするなど考えられなかった時代に、「保護より機会を」「世に身心障がい者はあっても仕事に障がいはあり得ない」という理念の下に創設された太陽の家は、本当に素晴らしいと思いました。障がいの程度によって日常生活にかかる時間も違うため、労働時間が調整されていることも印象に残りました。またソニー・太陽では、画一的な作業環境ではなく、障がい者一人ひとりに合わせた作業環境で仕事ができるようになっていたことが非常に印象的でした。
病気や障がいが無い状態だと、過剰な配慮を画一的に押し付けてしまう場合があるので、個々人の病気・障がいの程度や受け入れに合わせた気の使い方が出来るように努めたいと思います。
◆作業療法士 丸山 達也
今回の研修で最も印象に残っていることは、障がいを持った方が自らの役割を持ち、働かれている「太陽の家」の施設を見学させて頂いたことです。一人ひとりが自ら工夫し働いている様子はとてもすごいと思いましたし、それにはまず自らの生活が安定していることに加え、体調管理が出来ていることが必要なのだと、改めて学ぶことが出来ました。今まで私がイメージする「障がい者が働く様子」は、単純な作業の繰り返しというものでしたが、実際のイメージは大きく違い、とても複雑な作業だったことも印象に残っています。
今回太陽の家の施設を見学できた経験は、リハビリで目標を定める時の大きな手掛かりになり、患者さんがどのような生活を送っていくのかをイメージする際にも大きく役立つと思います。また、太陽の家のように障がいを持った方の働く場があると知ることができたことで、自分の中でもリハビリの幅が大きく広がり、それが患者さんの生活の選択肢を広げることにつながればと思います。
◆理学療法士 御手洗 芙美
今回の研修で印象的だったのはソニー・太陽での施設見学でした。ソニー・太陽では、障がいを持った方が最大限のパフォーマンスを発揮するために日々努力されていると感じられました。今後はソニー・太陽で感じた現状で満足しない社員の熱意や、障がいと上手く付き合うための努力を業務に活用したいです。また、患者さんに対する熱意や優しさ等いつまでも謙虚な気持ちであり続けること、患者さんが自宅復帰する際・退院される際に不安のない状態まで患者さんの機能回復に努めること、さらに環境設定をより良いものにすること等にも、今回の研修を活用できると思います。
どんなに経験年数が多くなっても、その時点の自分に満足せず、より高いものを目指す理学療法士になります。
（制作室）
2013年05月17日（金）
No.777
(事業報告)
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