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第300回日本内科学会九州地方会例会 抄録


第300回日本内科学会九州地方会例会/福岡県福岡市/2013.1.12

経カテーテル的血栓吸引除去と血栓溶解療法にて腸管切除を回避した上腸管膜動脈閉塞症の1例

1)循環器内科、2)外科、3)消化器内科
○吉田光朗1)、渡邉 充1)、中石 徹1)、麻生宣子1)、船田幸宏2)、立花幸人2)、田崎貴子3)、新垣淑辰3)

【症例】78歳男性【主訴】腹痛【現病歴】他院にて高血圧症、高脂血症、痛風にて内服治療を受けている。突然腹部に劇痛が出現し当院救急搬送された。心電図にて心房細動があり、腹部造影CTにて上腸管膜動脈(SMA)に閉塞像がみられた。上腸管膜動脈の血栓塞栓症と診断し、緊急血管造影検査を行った。血栓塞栓像を認め、経カテーテル的に血栓を吸引除去した。術後症状はすみやかに消失した。引き続きヘパリンによる抗凝固療法とウロキナーゼによる持続的血栓溶解療法を行った。厳重経過観察とし、第4病日に血栓の消失、SMA全体の造影を確認後カテーテルを抜去した。【考察】上腸管膜動脈閉塞症は、急性腹症のうち0.1〜1%と比較的稀な疾患であるが、ひとたび発症すると広範囲の腸管壊死をきたし極めて予後不良となるため、発症後早期の診断と治療が重要である。今回我々は、腹部造影CTにて早期に診断し、大腿動脈からの経カテーテル手技にて治療した上腸管膜動脈閉塞症の1例を経験したので、若干の文献的考察を加え報告する。

2013年01月18日(金) No.760 (学術活動::抄録)

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