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大分中村病院の最新の情報や話題をいち早くお伝えするページです。第124回西日本整形・災害外科学会学術集会 抄録
第124回西日本整形・災害外科学会学術集会／大分県別府市／2012.11.17-18
頭部外傷に併発した成人環軸椎回旋位固定の１例
整形外科
○田北 親寛、中村 太郎、七森 和久、園田 広典、立山 正道、今川 正人、岩田 卓
【はじめに】外傷により生じた成人環軸椎回旋位固定を経験したので報告する。
【症例】59歳、女性。階段より転落し当院ERに救急搬送された。外傷性クモ膜下出血の診断で脳神経外科へ入院後、保存的加療・経過観察された。強い頚部痛と座位時の斜頚が認められ、受傷後5日目に当科へ紹介となった。単純X線側面像は斜頚位のため読影困難であったが、ADIは1�弌�CTにてFielding分類1型、回旋角26°の環軸椎回旋位亜脱臼を認めた。また、右軸椎上関節面のわずかな骨折様の不整部分で環椎下関節窩が嵌合していた。ハローリングを設置後、透視下に徒手整復を試みると、整復音とともに疼痛の消失と良好な可動域が得られた。整復後の頚椎動態撮影では、環軸椎の異常可動性はみられなかった。
【考察】画像評価と病態から、環椎や軸椎歯突起に骨折を生じることなく、翼状靭帯や横靭帯にも損傷のない、成人での外傷性環軸椎回旋位固定であった。
2012年11月28日（水）
No.745
(学術活動::抄録)
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