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第52回大分中村病院 職員講習会
「今期のインフルエンザとノロウイルス感染の予防と対策」


1月12日(水)、当院6階研修室において、大分大学医学部附属病院 医療安全管理部・感染制御部 診療教授の平松和史先生を講師に迎え、「今期のインフルエンザとノロウイルス感染の予防と対策」と題した職員講習会を行いました。
講習会では、まずノロウイルス感染症について現在の流行状況や潜伏・感染期間、症状、診断・治療、特徴、感染経路などについて話がありました。ノロウイルスの感染経路は「人から人への感染」が最も多いとされているため、当院のような施設では集団感染の予防策や初期対応が重要だと説明し、5つのノロウイルス感染防止策を紹介しました。まとめとして、いつもと違う状況を察知するアンテナを持つこと。感染経路の確認とリスクアセスメント(事業場にある危険性や有害性の特定、リスクの見積り、優先度の設定、リスク低減措置の決定の一連の手順)を行うこと。また日常的な標準予防策を遵守し、特に手洗いの徹底を行うこと。職員教育を行うことが挙げられました。感染・伝播力が強いノロウイルス感染症は、今冬は特に流行しており、高齢者では生命の危機にさらされることがあります。このウイルスに効く治療薬はありませんが予防することが出来るので、感染予防が極めて大切になります。
次にインフルエンザについて、ウイルスの感染性やワクチン接種の目的、昨シーズン流行した新型インフルエンザの特徴などについて話がありました。新型インフルエンザの特徴として、感染力は通常の季節性インフルエンザに比べ強いが、日本での医療水準では重症化する割合は低かったと説明。また2010年度シーズンのインフルエンザ予想と注意点として、新型インフルエンザ(H1N1pdm)が流行し、昨年のような大流行はなく、季節性インフルエンザのH3N2やB型が流行する可能性があること、インフルエンザワクチンは接種すべきであること、インフルエンザに対しては抗インフルエンザ薬を投与すべきであること、タミフル耐性ウイルスが流行する可能性は低く、たとえ流行しても他の抗インフルエンザ薬が有効であること、高齢者のインフルエンザ診療に注意する必要があることが挙げられました。
院内感染を引き起こさないためには、職員一人ひとりが常日頃から感染対策に細やかな注意を払って医療にあたることが大切です。これからも患者さまが安心してご利用いただける様、院内の感染予防対策に力を入れて参ります。

(制作室)


2011年01月18日(火) No.615 (勉強会・セミナー等::職員講習会)

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