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第55回（社）透析医学会学術集会・総会／兵庫県神戸市／2010.6.18-20
ポスター発表 リン吸着剤��
当院における炭酸ランタン水和物の使用状況と効果
腎臓内科 ○松山誠、伊藤雄基
大分大学医学部総合内科学第二講座 友雅司、中田健
【目的】血液維持透析患者の高リン血症に対し炭酸ランタン水和物が使用できるようになり、内服薬の減量に伴う腹部症状、便秘の改善効果の有用性を検討した。
【対象】便秘症状を有しセベラマー塩酸塩を内服している血液透析患者11名。
【方法】炭酸ランタンを併用し副作用、及び血清リン値に注意しながらランタン錠の適宜増量を行い、セベラマー塩酸塩の減量を行った。また便秘尺度評価法を使用し、便秘の評価を行った。
【結果】３名が腹部症状の副作用により脱落。内服を継続できた８名すべての群でセベラマーの減量が可能であった。また血清リン値の上昇を認めることなく４名で便秘尺度評価に基づく症状は消失した。
【結論】炭酸ランタン錠は塩酸セベラマーと比較し腹部、便秘症状を改善でき、血清リン値のコントロールを改善できる可能性が示唆された。しかし副作用の発現も高率で発生したため内服薬は少量からの開始が推奨される。
2010年06月25日（金）
No.586
(学術活動::抄録)
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