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平成22年度前期看護部症例研究発表会を開催


5月29日(土)6階研修室において、「平成22年度前期看護部症例研究発表会」を行いました。

会場の様子
発表する河野愛看護師
発表後の質疑応答
発表する山田看護部長
はじめに教育師長の蘇博光看護師より「しっかりした質疑を行うことで、発表内容を十分理解・吸収し、今後の看護に活かしてほしい」と挨拶しました。症例研究発表では、座長を熊本和美看護師(北4病棟副師長)が務め、各自持ち時間6分で発表し、各発表後には活発な質疑応答が行われました。

最初に河野愛看護師(東2病棟)が「深部静脈血栓症予防看護の取り組み」を発表。整形外科において下肢の手術は静脈血栓症のリスクが高く、近年術後に静脈血栓症を合併するケースも増え、社会的関心も高まっている。ガイドラインを元に病棟独自の取り組みを行った結果と今後の課題について発表しました。
次に豊永藍子看護師(東3病棟)が「看護師が行うベッドサイドリハビリによる拘縮予防」を発表。内科疾患で入院している患者の多くは治療上安静が優先となり、リハビリ開始時には拘縮が進行している現状にあるため、作業療法士指導の下、看護師が行えるベットサイドリハビリを実施し、その必要性と早期開始することで拘縮の進行を防ぐことができたと発表しました。
次に佐藤千鶴看護師(東4病棟)が「陰圧閉鎖療法〜統一したケアの提供を目指して〜」を発表。病棟で施行している褥瘡治療「陰圧閉鎖療法」についてスタッフが統一した知識を持ち、看護ケアに活かされているのか疑問に感じたため、調査・研究を実施。その結果、今回の看護研究によって知識の共有、看護ケアに対する意識付けができたと発表しました。
次に足立英人看護師(外来)が「急性脳梗塞の血栓溶解療法について看護師の知識統一に向けての取り組み」を発表。外来看護師にt-PA(急性脳梗塞に対する血栓溶解療法)について意識調査を実施、同時に看護師の動線に合わせたチェック式のプロトコールを作成。そのプロトコールを活用し、看護師の知識統一に向けて取り組んだ結果を発表しました。
最後に看護部長の山田みゆき看護師が「看護業務量の実態調査」を発表。多忙な業務を効率的に行うためには無駄な業務を把握し改善することが大切として、大分中村病院における看護師業務量の調査を実施し、結果を発表しました。山田看護部長は発表の中で「今回の調査は現在の看護業務の中でどの業務が看護師以外で出来るのかを調査したため、詳細にわたった業務改善にはいたっていないが、今後もこの調査を重ねていくことによって看護業務の効率化を図り、本来の看護業務に専念できる体制を整えていきたい」と話しました。

その他に安全管理委員会の報告を山本広子看護師(西3病棟主任)が行い、各部署のインシデント件数等を報告しました。『重大事故につながらないように』という職員の意識が積極的なレポート提出につながり、結果重大事故の発生を未然に防ぐことができたと発表。また、研修報告も行われ、宮崎有希子看護師(ICU主任)が「医療現場におけるクレーム対応を考える」の報告を、須賀本裕子看護師(東2病棟)が「実習指導者講習会」の報告を、小島範子看護師(西4病棟)が「認知症研修」を発表しました。研修報告は研修で得た情報を看護部全体で共有し、看護技術の向上を目的に実施しています。

発表を担当する部署は日々の業務とは別に看護研究発表の準備を行うため、それぞれ大変な苦労をしたと思いますが、発表後のみなさんの顔には達成感と自信が満ち溢れていました。今回の発表で得たことを看護の現場で十分に発揮し、今後も患者さんに安心・安全の看護を提供し続けてほしいと願います。

(制作室)



2010年06月07日(月) No.585 (勉強会・セミナー等)

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