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第26回大分救急医学会・談話会／大分県大分市／2008.3.30
脳梗塞との鑑別に苦慮したCreutzfeldt-Jacob病(CJD)の1例
大分中村病院 脳神経外科 ○倉敷佳孝、瀧本理、大林正明
大分中村病院 神経内科 加藤幹元
大分県立病院 神経内科 藤富真吾、牧美充、法化図陽一
症例は78歳、女性。約3週間前から会話や動作が緩慢になり目のかすみや歩行障害も出現し当科外来を受診。来院時、意識清明も活動性、発語に乏しく、右不全片麻痺4/5MMTを呈していたが、ミオクローヌスは認めなかった。MRI拡散強調画像では左大脳半球の皮質領域に不鮮明な高信号域を認めた。脳梗塞を疑い入院の上、抗血小板剤の投与、リハビリ、高気圧酸素療法を開始したが、症状は急速に増悪し無言無動状態となった。脳波では左大脳半球に3Hzの高振幅徐波を非周期的に認めた。髄液検査では細胞数3 /μl、糖83mg/dl、蛋白54.4mg/dlと蛋白のみ軽度上昇。臨床経過、画像所見よりCJDを疑い、追加した髄液検査でNSE 113ng/ml、14-3-3蛋白陽性、総τ蛋白の上昇を認め、大分県立病院へ精査加療目的に転院した。その後ミオクローヌスや脳波で周期性同期性放電を認め、CJDと診断した。
CJDのMRI所見は発症早期より検出され有用とされている。CJDの画像所見を中心に文献的考察を加え報告する。
2008年04月09日（水）
No.498
(学術活動::抄録)
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