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第59回日本呼吸器学会九州地方会総会 抄録


第59回日本呼吸器学会九州地方会総会/大分県別府市/2007.11.22-23


びまん性肺胞出血を呈したオウム病の1例

大分中村病院内科1)、大分大学医学部付属病院呼吸器内科(第二内科)2)、中津市民病院内科3)
○野谷尚樹1)、姫野隆洋1)、兼久雅之1)、永井寛之1)、那須勝1)、岸健志2)、門田淳一2)、大野絵梨3)、豊川剛ニ3)

オウム病はChlamydia psittaciによる人畜共通感症で、市中肺炎の原因の数%を占める。症状は多彩で重症例では呼吸不全、意識障害、髄膜炎、多臓器不全を呈するものもある。今回私達は発熱、呼吸困難、血痰を主訴とし、びまん性肺胞出血を呈した1例を経験したので報告する。症例は50歳、男性。清掃センターにて、ごみの分別作業に従事している。平成18年10月7日全身倦怠感あり、近医受診し総合感冒薬の処方を受けた。翌日40℃の発熱出現し、中津市民病院受診し入院となる。高度の炎症反応とびまん性の肺浸潤影を認め、CAZ+CLDMの投与を開始した。同院にて気管支鏡検査施行され、気管支肺胞洗浄にて血性の回収液が得られ、びまん性肺胞出血が疑われ、当院転院となった。重症市中肺炎と考え、CPFX+IPM/CSに加え、メチルプレドニゾロンを投与し転快した。血清学的検査にてオウム病抗体価は初診時×4未満、2週間後×32、4週間後×8と変動しオウム病と診断した。
2007年12月17日(月) No.479 (学術活動::抄録)

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