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第25回大分救急医学会・学術集会 大分救急医学セミナー／大分県大分市／2007.11.11
当院における脳梗塞急性期患者に対する(r)t-PAの使用経験
大分中村病院 脳神経外科
○瀧本 理、倉敷 佳孝、大林 正明
【はじめに】H17年に虚血性脳血管障害急性期に対する治療薬；(r)t-PA：遺伝子組み換えアルテプラーゼが認可された。この薬剤は症状の発現より3時間以内であれば投与可能で、社会復帰率を約1.5倍増加させる。当院では本年2月より使用を開始し、それまで行っていた血栓溶解剤の動注療法に取って代わった。
【対象･方法】当院における急性期脳梗塞の治療手順；�〕莟仝緜召舛謀衢申�外例のチェック（チェックシート）、�∈侶譟�静脈ルートの確保（耐圧チューブ使用）、�Ｃ噂�CT、��3D-CT血管撮影、�ご擬圈焚搬押砲悗寮睫世�よび体重測定、�ナ未寮徒�ルートを確保し(r)t-PA投与、��MRI/A、�Ч盖ぐ技請芭屠 ↓�ICU入室。この間、神経症状（NIHSS）のチェック・血圧管理は適宜施行する。現在まで10例に使用し、問題となる症候性出血などの副作用は経験していない。当院での(r)t-PAの使用経験・問題点を検討した。
【考察】(r)t-PA投与までに時間がかかる要因として以下の点が挙げられる。�。殴�所以上の施設を介して到着、��家族の到着待ちや治療への理解不足、��市外からの紹介、�と�見の遅れ、�ド賊‖Δ量簑蝓塀猗�・人員）、�Ω〆困侶覯迷圓繊�(r)t-PAを迅速に投与するために欠かせない要素；�ゝ澣淆癲▲灰瓮妊�カル、担当以外の医師の理解と協力、��一般市民への啓蒙活動、�Ｅ衢燭鮠蟻�できる家族の付き添い、�Ｈ�症場所より一番近い施設へ搬送、�ぢ召了楡澆魏陲気債樟榿汰�、�ゥ灰瓮妊�カルの投与手順の周知徹底、�ε衢秦宛紊隆浜�に必要なNIHSSの理解。
【まとめ】(r)t-PAを投与した１０例を検討した。症候性出血や減圧開頭を要するような悪化例はなかったが、ほとんど改善の見られない無効例が４割存在した。3D-CTAが閉塞部位の正確な判定に有用であった。予後に関与する因子は閉塞部位のみであるような印象を持った。今後、 (r)t-PA投与までの時間を短縮させ、それが閉塞部位ごとの予後に影響を及ぼすかどうかを検討する必要がある。
2007年11月16日（金）
No.473
(学術活動::抄録)
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