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第25回大分救急医学会・学術集会 大分救急医学セミナー 抄録


第25回大分救急医学会・学術集会 大分救急医学セミナー/大分県大分市/2007.11.11


切断を余儀なくされた患者との関わり
〜一症例の障害受容過程を振り返って〜


大分中村病院 看護部1)、整形外科2)
鬼塚加奈子1)、衛藤麻衣1)、岩尾春美1)、河室奈々1)
牧 好華1)、黒田美津子1)、鳴瀬恵美子1)、七森和久2)

 【はじめに】四肢切断とは、患者自身の体に対するボディイメージを変化させ、本人を含め家族にも精神的・身体的な影響を及ぼす。そこで、私達は突然の事故で切断を余儀なくされた患者との関わりを振り返り、受容段階においての看護の示唆を得たのでここに報告する。
 【方法】プライマリー看護師と交換日記、質問調査紙の使用、他看護師とのコミュニケーション。
 【結果・考察】第一段階では夜間眠れないとの訴えが多く、その都度話を傾聴する事で、要因が創痛・不安・不眠であることが分かった。そのため鎮痛剤・安定剤を使用し、訴えを傾聴した事で入眠することができた。この事から、この時期では精神的・身体的苦痛を緩和することが、その後の回復に有用であることがわかる。
 第二段階では、試験外泊をした結果、何にもできずに自信を失った。しかし、できなかったことを看護師に表出できた事で、退院後の生活への課題が明確となった。
 第三段階については、本人は退院を希望していたが、家族は障害の受容ができていなかった。要因として、退院後の生活についての不安があった為、看護師を交え話し合った事で、解決策を見出す事ができた。この事から、第二段階から家族との関わりを持ち、家族が障害の受容ができるように働きかけていくことが、重要であったと考えられる。
 【おわりに】今回、障害受容過程期間に個人差はあるものの、この症例を通し切断患者の関わりに、方向性を見出せたので、今後に生かしていきたい。
2007年11月16日(金) No.471 (学術活動::抄録)

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