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「DPCの概要と一般病院に対する影響」について
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セミナーには、病院各部門から約50名のスタッフが参加し、DPCによる包括的診療報酬制度についての現状と動向に熱心に耳を傾けていました。
DPC導入の背景には、わが国の疾病構造の変化に伴う国民医療費の急増により、低迷する経済状況の中、医療保険制度全般にわたる見直し時期であり、現行の出来高払い方式の診療報酬体系への批判があります。その問題点として、�仝帖垢凌芭店坩戮砲�め細かく対応できるが、いわゆる過剰診療に傾きやすいこと、��医療技術評価や医療機関運営コストが必ずしも適切に反映されていないこと、�０緡鼎亮舛筝�率性の評価が十分反映されないことが挙がられています。
セミナーでは、この背景を踏まえて、急性期入院医療へのDPC導入の経過、その留意点及ぼす影響、そして、今後の方向性について簡潔にまとめられ、今までの出来高払い制度からDPCに基づく包括支払い制度へ移行することにより、国民医療費の抑制や診断・診療行為などの医療情報の標準化など、経済的・技術的両側面から、医療の質に対する適切な医療費の実現が求められている実情について述べられていました。
少子高齢化による人口構造の変化に伴い、私たちを取り巻く社会環境が変化し、経済面のみではなく、健康に対する格差も顕著になってきています。私たち病院職員は、医療従事者の役割をしっかりと心に刻み、患者さまが安心して利用できる環境、サービスが提供できるよう、考え、実践していきたいと考えます。
用語の解説●DPCによる包括的診療報酬制度
DPC （Diagnosis Procedure Combinationの略）とは、患者さまの病名や症状をもとに手術などの診療行為の有無に応じて、厚生労働省から定められた1日当たりの診断群分類点数をもとに医療費を計算する新しい会計方式です。簡略すると、入院医療を中心に導入され、今までの医療サービス単体での支払い方式（出来高払い方式）ではなく、医療資源を最も投入した傷病に対しての包括的な支払い方式です。また、一日単位の点数付けにより、長く入院すれば収益が減少する仕組みになっており、医療機関が在院日数の短縮に目を向け、医療の質が低下しないように意図されています。
（広報情報課）
2006年07月27日（木）
No.53
(勉強会・セミナー等::職員講習会)
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