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大分中村病院学術活動
中村院長が上級障害者スポーツ指導員養成講習会にて講義


 7月2日(日)〜9日(日)、(財)日本障害者スポーツ協会主催の「平成18年度 上級スポーツ指導員養成講習会」に、当院の中村太郎院長が講師として参加し、「アンチ・ドーピング」について講義を行いました。
 本講習会は、中級障害者スポーツ指導員の資格と有する方々を対象に、その能力をブラッショアップすることを目的に実施されます。障がい者を取り巻く社会情勢から始まり、栄養、運動、競技会の運営に関することなど、障がい者に対するスポーツ振興とより広い視点で取り組めるような人材育成を踏まえた内容になっています。
 講義の内容は、スポーツのパフォーマンスを高める為に薬物投与・依存における社会的な問題から始まり、障がい者の競技スポーツにおける薬物の使用状況やそれに対するスクリーニングの難しさなどを、アテネパラリンピックや大分国際車いすマラソン大会の臨床経験を踏まれながら、簡潔に表現されていました。
 オリンピック、ワールドカップをはじめ、より強く、速く、上手くといったパフォーマンスを生むために、多くのアスリートが、人間の可能性を薬物という手段によって得ようとしています。この傾向は、障害者スポーツの世界においても、パラリンピックをはじめ、国内外の大きな大会において影響を受けています。
 今回、中村太郎院長が講義した内容が、受講生一人ひとりに、「スポーツのあり方」を再考する機会となり、今後の指導現場において、より高いパフォーマンスを提供することにのみに留まらず、人間の尊厳を保ち、スポーツを楽しむ機会を支えることにつながることを心から願っております。

(広報情報課)
2006年07月15日(土) No.51 (学術活動::講演・講義)

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