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第51回日本透析医学会学術集会・総会 抄録


第51回日本透析医学会学術集会・総会/神奈川県横浜市/2006.6.23〜25


劇症肝炎と急性腎不全及び尿細管性アシドーシスを合併した一例

大分大学医学部附属病院観戦分子病態制御講座1)、大分県厚生連鶴見病院腎臓内科2)、大分県厚生連鶴見病院泌尿器科3)
○油布慶子1)、安森亮吉2)、平井健一3)、明石光神2)、友 雅司1)

【症例】41歳女性。平成17年7月30日、劇症肝炎を発症。T-bil2.7mh/dl、GOT4530mg/dl、GPT2289mg/dl、LDH3645mg/dl、NH3102mg/dlPT27%、A、B、C型肝炎、薬剤性、自己免疫性は否定的であり、原因不明であった。劇症肝炎に対し血漿交換を施行。Cr3.0mg/dl、BUN44.8mg/dlの急性腎不全も伴っていたため、CHDF、HDも併用した。肝機能は改善を認めた。Crは低下を認めなかったが自尿反応が良好であったため、8月30日HD離脱。BGA:pH7.23、HCO3 10.2mmol/l、BE-15.8mmol/l、AG正常のアシドーシスを認めた。腎生検にて尿細管にリンパ球浸潤、糸球体に硬化性変化を認めた。免疫染色にて抗体の沈着は認めなかった。血液検査にて、抗ds-DHA抗体、抗Sm抗体、抗SS-A抗体、抗SS-B抗体は陰性であり、SLE、SjSは否定的であった。
【まとめ】劇症肝炎に急性腎不全、尿細管性アシドーシスを合併した例を経験した。原因に関しウイルス性、膠原病などは否定的であり、特発性と考えられ、稀な一例であった。
2006年06月25日(日) No.388 (学術活動::抄録)

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