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第32回日本熱傷学会総会・学術集会 抄録


第32回日本熱傷学会総会・学術集会/宮城県仙台市/2006.6.8,9


多くの合併症により治療に難渋した電撃傷の3年間の経過

田崎 公(1、藤岡 正樹(2、芳原 聖司(2、矢加部 文(2、中山 理子(2
(1 大分中村病院 形成外科
(2 国立長崎医療センター 形成外科

多くの合併症により治療に難渋した電撃傷の1例を経験したので、3年間の臨床経過を報告する。症例は12歳、男児。釣竿が電車の高圧線に接触して電撃傷を受傷した。熱傷は顔面、両上肢、胸腹部、背部、腰臀部、両下肢にSDB〜DB、60%BSAであった。初診時の頭部・胸腹部CTおよび心電図では異常所見を認めず、筋原性酵素の上昇も軽度であった。10回以上の手術を行ったが、植皮の生着は不良であり、さらに採皮部の上皮化が遅延したことによりドナーの確保が困難となったため、創閉鎖に難渋した。また、痙攣発作や失語症、脳萎縮、急性膵炎、下大静脈・門脈血栓症など多くの合併症を併発し、外科的治療を中断せざるを得なかったことも治療の長期化につながった。外科的治療が困難な間は入浴による洗浄とリハビリを優先した。自力歩行が可能となるなどADLが拡大するにつれて摂食量も増え、保存的治療によって熱傷創の縮小を認めるようになった。
2006年06月09日(金) No.393 (学術活動::抄録)

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