大分中村病院トピックス

Spring has come.　31名の新スタッフを迎え新年度を迎えました

　３月に太陽の家理事長に就任してこの１ヶ月、新聞、テレビなどマスコミに多く取り上げられました。太陽の家というブランド、21年ぶりの理事長交代、障害者自立支援法施行前といった要素があると推測していますが、やはり福祉関係はマスコミに取り上げられやすいというのが実感です。これは私のパラリンピック・チームドクターとしての報道のされ方を振り返っても客観的に感じることです。
　さて、客観的にみた場合に大分中村病院のポジショニングはどこでしょうか？現在の大分中村病院のそれは高いQualityを維持した救急・急性期医療だと思います。そして日本では公＝官と考えている方が残念ながら多いのですが、大分中村病院は民間です。けれども、救急医療をはじめとする「公」の医療を幅広く担っていますし、公的医療の領域をさらに拡大したいと思っています。医療人の中には「所詮は一民間病院」とポジショニングしている方も数多くいますが、私はそういう発想は大嫌いです。官立には不可能な民間病院にしかできない、非官僚制、スピード、斬新な発想などの長所を最大限に活かして、当院のビジョンである「医療による社会貢献」のもと、大分の人に愛され信頼される地域オンリーワン病院を目指して、今年度も弛まず歩んで行きます。
　一方で過去最大の診療報酬削減が実施され、新研修制度施行のもと地方には医師不足が深刻になるなど、病院の経営は非常に難しい時代を迎えています。しかし、「静かに、健やかに、遠くまで」です。誠実に歩んでいけさえすれば、辛い時期もあるかもしれませんが、「医療による社会貢献」というビジョンは達成できると確信しています。
　「組織はトップの器以上のレベルには決してならない」。院長就任後７年目を迎え、この言葉を実感しています。今年度、そして今月もがんばっていきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

（院長　中村太郎）

2006年04月01日（土） No.328 (院長コラム)

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