大分中村病院トピックス

障害を持つ方への理解を深めるために
長浜小学校３年生42名が当院にて校外学習

　「障害を持つ方への理解を深める」目的で大分市立長浜小学校の３年生42名が障害を持つ方に関する講話を受講するために来院した。この校外学習は、同校が「総合的な学習」の授業の一環として児童に学習させたいという希望から当院で行われることになった。

アテネパラリンピックで金・銀・銅３つのメダルを獲得した安岡チョーク選手

安岡選手の金メダルを
触らせてもらう児童

　講師には、パラリンピック・アテネ大会でチームドクターを務めた中村院長と同大会陸上競技で金・銀・銅３つのメダルを獲得した安岡チョーク選手（大分市ひらた医院勤務）があたり、中村院長はパラリンピックの歴史を紹介しながら、大分県が障害者スポーツの発祥の地であることや現在では障害者アスリートの記録も健常者アスリートと肩を並べるほどレベルが高くなっていることなどをパワーポイントで詳しく説明した。
　安岡チョーク選手は、冒頭で「運動やスポーツは楽しい。でも、それだけでなく今はしっかり勉強することも大事です。何事にも一生懸命やることが大切です」と述べ、レーサー（競技用車いす）の実物を見せ、機能性や競技では時速35㎞～40㎞で走るといったことを児童に話して聞かせた。
　児童からはパラリンピックの開催回数や、安岡選手に対しては練習時間や日常生活で困ることはあるのか、これからの目標についてなどの質問があり、安岡選手からは「今は世界記録を目指している」と答え、「パラリンピックのことがよく分かった。いろいろ教えてもらってありがとう」と感想が聞かれた。
　最後に児童と安岡選手が握手を交わして約１時間半の校外学習は終了した。当院で児童と障害を持つ方がふれあう場を提供することができ、大変うれしく思っています。当院ではこれからもこういった学習の場を提供していきたいと考えています。

（広報情報課）

2005年03月22日（火） No.248 (地域交流)

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