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日本救急医学会九州地方会雑誌に
右田平八(臨床工学部)の研究発表が掲載


 この度、日本救急医学会九州地方会の機関誌である日本救急医学会九州地方会雑誌(表紙名は「九州救急医学雑誌」)2004年(第4巻)第1号 に臨床工学部 右田平八(高気圧酸素室長)の研究発表が掲載された。この雑誌は同会雑誌編集委員が編集し、九州地域における救急医療の進歩と発展に寄与することを目的として、年1回1,700部発行されている。
 右田室長の研究は、「第1種(小型)高気圧酸素治療装置で呼吸管理をしている場合、緊急減圧が肺(バッグ)内圧に及ぼす影響」について検証したものである。現在、第1種治療装置で人工呼吸器を使用することは、安全基準上で危険とする声が強い。しかし、第1種装置しか持たない施設で人工呼吸器を必要とする重症患者が発生した場合、いかに対応するかは今後検討されるべき問題であるが、人命救助の観点から高気圧酸素治療(HBOT)を実施せざるを得ない場合もある。今回はこのような場合を想定して発生し得る管理上のトラブルについて、実験モデルを用いて検証した報告である。「人工呼吸器を停止して、緊急減圧、急速減圧を実施したが、呼吸回路内圧に変化は認められなかった。第1種治療装置で人工呼吸器使用中、緊急減圧をする場合、人工呼吸器の作動を停止させた後、緊急減圧をした方がよいと考えている」と結んでいる。
 救急病院である当院として、患者さまの救急状態に対し、いかに安全に治療を行うかということも大変重要なことであり、各職種それぞれが救急現場の現状を再度検証することも最善の救急医療を提供することになる。

(広報情報課)
2005年03月11日(金) No.245 (学術活動::掲載)

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