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病院運営と質の高い医療サービスを学ぶために
日本有数の救急病院を見学


 特定医療法人慈泉会相澤病院は、名古屋から中央線特急「しなの」に乗り約2時間、まだ1月の中旬に降った残雪がある木曽福島を抜け約2時間余り、長野県松本市のJR松本駅からタクシーですぐのところにある。徒歩でも行ける距離だ。玄関を入ると受付や待合室に患者さんが溢れていて、いかにも急性期病院らしい。
 ロビー正面には案内や相談のできる総合受付があり、その脇には院内の概要を検索することができるタッチ型のパソコンも設置されている。
相澤病院ヘリ発着場にて
相澤病院 相澤孝夫 理事長(左)
中村太郎 院長(右)
 塚本事務局長の出迎えにより、管理棟に招き入れられた。「この中で理事長がお待ちしています。」といわれ入ったところは、理事長室といっても事務室の片すみをパーテーションで仕切っただけのスペースだ。「松本は寒いでしょう?」と私たちにイスを勧め、さらに話ながら院長の防寒服を取ってハンガーにかけてくれる。手際がよい。院長と私が挨拶するかしないうちに、相澤理事長は病院の概要や現状を早いテンポで説明し始めた。
 486床のベットを最大限利用していること、人員不足(今は、職員数千人を越えている)で苦労したこと、医師会の力が強いこと、以前に比べ最近は医師も集まり易くなったことなど、簡潔に丁寧に話してくれる。この病院を運営してきた自信と誇りに裏付けされた言葉だけに、思わず大きくうなづかされる。
 人事考課制度についても具体的な資料を見せながら、そのメリットやデメリット、問題点も歯切れが良い。普通は、理事長が知らなくて良い詳細な事務的処理のことも理解していて、漏らさず説明してくれるからわかりやすい。
 平成6年10月に理事長兼院長に就任するにあたり「所信表明」のコピーを頂いた。すでに11年になるが、「これを守って来た」ときっぱり言い切ったところがすごい。
 人口20万人の中で病院が発展するためには、まず「安心と快適」であると言っている。
 病院の名前を人に覚えてもらうのも重要と思い、新聞、雑誌などメディアを最大限利用したという。その取材では、どんなメディアが来院しても時間を惜しまず誠実に対応し、嘘や大げさに言うことを避け、本当の事実だけを紙面に載せてもらった。それが良かったのかもしれないと相澤理事長は自ら分析する。研修医やレジデントに対しては、勤務体制やハード面での環境を良くする事で、少しずつ医師が増えるようになった。例えば、当直医のために当直室もパソコンや部屋のインテリアまで配慮したという。

 相澤理事長より院内をテキパキと簡潔に説明していただく。救急センターのシステムや装備、ハード面の説明、PETセンターの案内、透析、内視鏡スペースの患者の動き、職員の配置など…その度、各職員に対しても「ごくろうさん」「忙しいときおじゃまします」さらに、委託の清掃作業員にまで「お疲れさん」といった声掛けを怠らない。病院理念の中に「職員一人ひとりが生き生きと仕事を行い、皆でそのエネルギーを結集することにより、病院を夢と感動と輝きに満ちた病院にしていきたい」と・・・それが相澤理事長の経営理念だ。
 「来るものは拒まず患者さんは全て診る、病気で困っている人を何とか助けることが相澤病院の使命としている」その使命のひとつが、救急ヘリコプターだ。中村太郎院長と私に専用防寒服を着せていただき、飛騨・高山が一望に見渡せるヘリ発着場に立った。昨年は40件以上の搬送があり、今年はすでに8件も受け入れている。
 当院と同じように、24時間365日体制で救急医療サービスを提供している。
 それは相澤病院の出発点でもあり、相澤理事長の信念でもある。
 最後に「信念を持つことが大切です、迷ったら良い結果が出ません。自分がこれだ・・・と思ったら迷わず実行することです」と病院経営の真髄をきっぱり言い放った。
(記事:総務部長 茂倉敏郎)

2005年02月08日(火) No.232 (事業報告)

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