大分中村病院トピックス

車いすについて学ぼう！車いす研修会を開催

　リハビリテーション部と褥瘡対策委員会の主催で、Lacヘルスケア株式会社の協力の下、車いすについての研修会を開催しました。今回のテーマは①車いすの種類と使い分け、②座位での褥瘡予防についてです。看護部、臨床検査部、事務部、リハビリテーション部などの車いすに興味のある方々50名余りが参加しました。

　前半に車いすやシーティングなどの基本事項について、国の動向を混えた形で進み、後半はモジュール型の車いす（※）や各種クッションの紹介や試乗体験を通して、心身に疾患や障害のある方々に対して、座る環境（車いすや座る行為など）を整えることの重要性について話されました。
　最後に私自身、日常業務の中で車いす操作の指導、及びその選定やシーティングなどに関わる機会があります。今回の研究会は日々の業務で実施していることの再確認になると共に、入院生活、退院後の患者さまの支援につながることを改めて実感しました。健康な生活を営んでいる間は馴染みの薄い車いすですが、何らかの理由で、突然身近な存在となり、その重要性を実感することになると思います。利便性の高い生活環境において、何気なく行っている行為の大切さは忘れられがちです。
　本研修会をきっかけに、座るのみではなく、寝る、立つ、移動するなど日常生活でさりげなく行っている行為や環境について、再度考えてみる必要があるのではないでしょうか。

（※）モジュール型の車いす：あらかじめ設定されて作られた各種部品を組み立て作る車いす

（記事：リハビリテーション部　齊藤健夫）

2004年12月22日（水） No.214 (勉強会・セミナー等::職員講習会)

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