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山田みゆきのアテネパラリンピックレポート -NO.9-


 2004年アテネパラリンピック全競技が終了した。
 日本選手団メダル獲得種目は、ゴールボール・柔道・車椅子テニス・アーチェリー・自転車・陸上競技・水泳の7種目。メダル獲得数は、金メダル17個、銀メダル14個、銅メダル21個の総数52個で、前回のシドニー大会のメダル獲得数より11個も多く大変嬉しい結果となった。

注射をして決勝に挑む国枝選手
車椅子テニス(男子ダブルス)
金メダリストの齋田悟司選手(左)
と国枝慎吾選手(右)
閉会式に参加する医療班
閉会式の聖火
北京大会セレモニーの様子
閉会式に参加した山田看護師
 いよいよクライマックスの閉会式を大いに盛り上がって終わろうという矢先、学校からパラリンピック観戦に向かっていたマイクロバスとトラックが衝突し高校生7名が死亡、30名以上が負傷するという大惨事が起きた。パラリンピック委員会は哀悼の意を表すため、大会史上初めて式典を簡略化し予定より2時間早い約1時間で終了することになった。
 私たちは喪章をつけ専用バスに乗り込み選手と共に会場へ。入場まで約2時間待つ間、車椅子テニス(男子ダブルス)金メダリストの齋田悟司選手と国枝慎吾選手に会った。国枝選手は右肩を痛めながらの決勝進出、決勝当日も注射をうっての金メダル獲得だった。「注射なしでは痛くてここまで来ることができなかったかもしれない」と二人は笑顔で一緒に写真を撮ってくれた。そして会場内へ、開会式と同様に割れんばかりの拍手と歓声に包まれトラックを歩いた。パラリンピックが終わってしまったという寂しさと、大きな怪我や病気がなくて本当によかったという安堵感、また多くの選手たちに出会えてよかったという気持ちが交差した。
 閉会式はアテネの市長とパラリンピック会長の挨拶のあと、次回開催される北京大会のセレモニーがあり、パラリンピック旗の受け渡しやゴールドの服を装ったパフォーマンスが繰り広げられた。
 最後のカウントダウンが始まり会場の歓声と共に聖火は消えていった。何とも言えない気持ちになったが、周りを見ると皆が明るく元気いっぱいで選手同士再会を誓って握手をしていた。私もこのパラリンピックに参加して皆に出会えたことに感謝しながら、新しい発見と経験、そして最高の感動を与えてくれたこの会場を後にした。
(最終回へつづく…)

2004年11月09日(火) No.362 (障害者スポーツ::アテネパラリンピックレポート)

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