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山田みゆきのアテネパラリンピックレポート -NO.4-
競技2日目〜競泳成田選手メダルラッシュの始まり


 競技2日目になると、陸上・競泳・自転車のトラック・車椅子テニス・車椅子バスケット・柔道・卓球・ウィルチェアーラグビー・セーリング・射撃など多くの競技が各地で行われた。

水泳競技会場
ポリクリニック
ポリクリニック救急入口
選手村内の救急車
成田選手と医療班
 その中で私が注目していたのが競泳だ。パラリンピック開催前、チームドクターである中村院長の「ドーピングコントロールについて」の講義が水泳日本代表チームの強化合宿中に行われ、私もその講義に参加し、強化合宿を間近に見学したためだ。
 大分県出身の荒力選手は、前回のシドニー大会では8位入賞であったが、今大会は「メダルを狙っている」と目を輝かせて意気込みを語ってくれた。この日行われた100mバタフライでは予選敗退、後日行われた100m平泳ぎでは決勝に進むが、タッチの差…本当にタッチの差で惜しくも5位に終わってしまった。
 また、成田真由美選手は体調が思わしくなく、微熱が続き点滴をする毎日が続いていた。レース前日も体調が悪く、救急車で選手村内の病院(ポリクリニック)に搬送された。私たち医療班も同行し、現地のドクターとカンファレンスを持ち、これからの治療方法について検討した。結果、「どうしてもレースには出場したい、出場する」と本人の意思も固く、医療班が様子を見ながらのレースなら大丈夫だろうということで、私たち医療班が会場で待機するという条件で出場した。
 驚いたことに、成田選手は私たちの目の前に日の丸を掲げてくれた。女子100m自由形決勝でダントツの1位、しかもワールドレコード(1分25秒07)を出したのだ。他をまったく寄せ付けないすばらしい泳ぎであった。その日の夜、メダルを持って報告に来てくれた成田選手に医療班全員で「おめでとう!」と労いの言葉をかけ、輝かしい金メダルの記念写真を一緒に撮った。まだまだ先は長いけれど、私たち医療班はひとつの小さな達成感を感じていた。
 そしてこの日、さらにもうひとつのメダルを見た!!それは次回へ。
(次回へつづく…)

2004年10月22日(金) No.357 (障害者スポーツ::アテネパラリンピックレポート)

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