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いよいよ今年もあと1ヶ月になりましたが
当院では12月より救急医療充実のための3つの新たなシステムを開始します


 いよいよ年も押し迫りましたが、当院では、12月1日より、少しでも救命率を上げ、Preventable Death(避けられた死)を減らし、早期社会復帰を目的に3つの新たな救急医療システムの運用を開始します。
 まず第一は、従来は外来看護師が受けていた救急隊からのホットラインを、24時間365日、医師が直接受けるようにしました。そしてこのホットラインファーストコールを院長である私自身が担当します。私が出張などで担当できない時は、立花副院長(外科部長)に担当してもらいます。
 次に「ハリーコール」システムを開始します。「ハリー」とは英語のhurry(急ぐこと)から、とったのですが、心臓が停まっていたり、意識がなかったりと、救急外来室担当医以外に、救命のために少しでも多くの医療スタッフの手を必要とするときに、院内一斉放送で「ハリー先生、ハリー先生、至急外来まで来てください」のアナウンスを繰り返します。すると手の空いている全医師がER室に駆けつけ救命医療に参加するシステムです。
 最後に11月28日(金)に消防隊の協力を得て、第一回を開催しました上級心肺蘇生コース(Advanced Cardiovascular Life Support)を継続的に開催します。このシステムは国際的なガイドラインによる最新救急蘇生法であり、医師のみならず看護師、リハビリテーションスタッフなど当院の全医療スタッフが受講するようにします。
このような組織の「ソフト」の改善は、病院に限らず、行政改革がなかなか進まないことをみても明らかなように、大変な困難を伴います。
 しかし当院の基本方針の一つとして「高度救急医療」を掲げる以上は、現状に満足することなく常に上をみて、切磋琢磨していくことは、絶対になさねばならないことです。
 このため、当院では、患者さんのために、学会などでBESTとされていることは、病院組織内部の事情に惑わされることなく、スピードをもって、取り入れています。医師に限らず全スタッフのスキルアップのための教育も成果がでるまでに時間のかかることですが、大切にしています。
 これは救急医療に限った話ではありません。少しでも患者さんにとって「よい病院Excellent Hospital」を目指していきたいと思います。
 12月は忘年会も多いと思います。体調に留意され、元気に新しい年をお迎えください。
(院長 中村太郎)
2003年12月01日(月) No.90 (院長コラム)

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