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来年も手厚い看護を…
大分国際車いすマラソン大会を医療班が支援


 今年の第23回大分国際車いすマラソン大会の医療班に、ドーピングコントロールオフィサーとして重要な役割で参加した中村院長をはじめ、関連病院である明野中央病院の中村英次郎副院長と理学療法士、看護師も加わった。当院は、選手が競技前に行うメディカルチェックを目的とした医療業務を支援するために、看護師7名が参加し決められた項目に沿って業務をこなした。また、大会当日においても選手の負傷やアクシデントに備え、4名の看護師が医務車医療班と、救急医療器具を備えた医療専用テントで待機する医療班に分かれ、その役割に準備万端。医療班はスタートからフィニッシュまで選手のひとつひとつの動きから目が離せないことはもちろんであるが、選手が競技場内に入ってからも体調の変化などをいち早く把握することも重要であり、気が抜けない救護業務がつづく。

 今大会は、例年に比べて気温が高かったこともあり、水筒の水が早めになくなり、脱水症状の選手が多かったようだ。ゴールでの水分補給も医療班にとって大事な業務のひとつなのである。特に脊髄損傷の選手は熱のバランスが取りづらいとのこと。
 競技用の車いすは激しいデッドヒートにより、接触等で擦過傷を受ける選手も多く、救護用テント内では、手際のよい適切な消毒や傷の処置が行われた。今大会ではゴール直後に、意識が希薄になった選手を、すぐに競技内の処置室で応急手当。その後、当院に搬送され当番医師が即座に診察、検査し経過観察のために入院となる場面があった。
 参加した看護師は「車いすマラソンに出場する選手は、自立した選手がほとんどで障害を感じさせない、むしろ健常者よりも生き生きしている・・・見習うところはいっぱいある」と語っていた。「また来年も医療班として参加したい、いろんな国々の選手をサポートするのが楽しみ・・・」とある看護師の弁。車いすマラソン大会は、医療班のすばらしい連携プレーのみならず、多くのボランティアに支えられていることを実感する。また、ドーピングコントロールを手伝った職員は「弁天橋を力強く上がっていく選手の姿を見て、感動した・・・」と目が潤んでいた。そんな感動をマラソンのように全国中継されることを願い、そしてこれからの大分国際車いすマラソン大会の行方は、当院の中村太郎院長の願いでもある「福祉大会からスポーツ大会へ」また「過剰なホスピタリティから、質の充実の大会へ」を発展の重要な要素とする大会にしてほしいものだ。
当院より医療班として参加した看護師山田みゆき、竹長千栄美、川口照美、島田都喜美(順不同)
当院よりメディカルチェックとして参加した看護師敷嶋幸代、奴留湯誠子、松本裕子、佐藤裕子、小島範子、山下裕美、棚村俊則(順不同)

(写真左上:ドーピングコントロールオフィサーとして参加した中村院長)
(写真右下:大会の医療班として参加した看護師たち)
(広報情報課)

2003年11月26日(水) No.89 (障害者スポーツ)

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