社会医療法人恵愛会 大分中村病院

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リハビリテーション部

当院リハビリテーションの新時代

リハビリテーション部長  古原 岳雄

2020年度、当院では念願であったリハビリテーション科医の黒木洋美先生をお迎え致しました。それは当院のリハビリテーションが病気を問わず、あらゆる障害に悩まれる患者さん方に対して、より良質なリハビリテーションを提供していきたいと言う強い想いを広く地域の皆さんにお示しするものであります。当院リハビリテーションの新時代です。
そもそも我々がお付き合いをする患者さん方は、病気による苦痛もさることながら、実はその後遺障害とも言える生活機能の低下によって様々な形の不自由を余儀なくされ、以後の人生まで大きく狂わされてしまう状況にあります。「起きること」「動くこと」のみならず、「話すこと」や「食べること」、そして時に「考える力」まで否められてしまうのです。
したがって、リハビリテーションとしての早期介入は病気の治療と並行し、後に予測される機能低下を最小に食い止めるよう取り組まれてこそ、その役割を果たせるものと言えます。
医学的リハビリテーションは、潜在能力の表在化、後遺症の軽減、残存機能の維持拡大、生活能力の再教育等、様々な考え方と手法が用いられますが、我々は空間と時間をフル活用しながら、患者さんの悩みの軽減に精一杯の努力をいたします。各科の先生方と協力のもと、リハビリテーション科の七森院長や黒木先生のお力を借り、真摯な気持ちで仕事に取り組みたいと決意を新たにしています。

スタッフ構成・施設基準

当院には、大分県下有数のセラピストが所属しております。入院期間全般に渡るきめ細かいリハビリを一貫して提供し、ADL改善や、早期の社会復帰を目指しています。

スタッフ構成

理学療法士 46人
作業療法士 29人
言語聴覚士 6人
合計 81人

施設基準

脳血管疾患等リハビリテーション料Ⅰ
運動器リハビリテーション料Ⅰ
呼吸器リハビリテーション料Ⅰ
心大血管疾患リハビリテーション料Ⅰ
がん患者リハビリテーション料

理学療法

当院には、現在46名の理学療法士が在籍し、年間2000名以上の患者さんを対象早期より起き上がり、立ち上がり、歩くといった『基本的な動作能力の回復』を目標に決してあきらめない理学療法を目指しています。
当院では整形疾患、脳血管疾患、循環器・呼吸器疾患、がん等の患者さんの様々な症状や障害に合わせ、筋力低下予防・改善、柔軟性、協調性等の身体機能改善を目的に筋力訓練や関節運動、姿勢訓練、歩行訓練、日常生活の動作訓練といった運動療法を行います。また、疼痛や炎症、麻痺症状に対し物理療法も併用し治療効果を高めています。
常に患者さんを中心に考えられるよう各部署とのチームワークを大切にし日々学術的、技術的に各々が研鑽し、質の高い理学療法を提供できるよう努力しています。

作業療法

突然のけがや病気により、体に不自由が生じた際、それを元のように自由に動かせるようになるというのは誰もが望まれていることと思われます。しかしながら、いざ体を動かそうとしたときに、服を着替えられない、箸が持てない、トイレに行けないなど、今まで何も考えずにできていたことが出来ないさまざまな問題に直面することが多くあります。
作業療法では、リハビリ開始時より様々な生活状況を予測し、身体機能の改善を図りながらその人らしく生活できるよう、個々に合わせた対応を心がけています。
当院、作業療法室のモットーは「治療効果にこだわろう」「治療効率を考えよう」「作業療法の視点でもてなす心」です。つらい状況の中でも温かい雰囲気の中で患者さん一人ひとりが主体的に取り組めるように、また個々の生活に戻っていけるようスタッフ一同全力でお手伝いします。

言語療法

脳卒中・脳挫傷等により、読む力・話す力・聞く力・書く力など、コミュニケーションに必要な機能・能力が損なわれることがあります。このような問題に対し、言語聴覚士はコミュニケーションの「橋渡し」の役割として、障害のメカニズムを評価し、患者さんにとって最適なコミュニケーション手段の獲得に向け援助します。 また、食べること・飲むことが難しくなる摂食・嚥下障害に対しても、専門的な評価のもと多職種が連携した治療、「食」への支援を行っています。

一般病棟

一般病棟(急性期病棟)には、現在理学療法士13名、作業療法士11名、言語聴覚士3名が配置されています。一般病棟では、外傷や変形性疾患の術後、脳血管疾患、循環器・呼吸器、がん治療に対する急性期のリハビリテーションを提供しています。
急性期のリハビリテーションでは、廃用症候群と呼ばれる治療後の安静に伴う機能低下を予防しつつ、医師、看護師、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士等の多職種が積極的に関わり早期の身体機能、日常生活の回復・改善を目指しています。
また、急性期治療が終了した後も積極的なリハビリテーションが必要な場合も、当院では回復期リハビリテーション病棟、地域包括ケア病棟と連携し在宅、社会復帰に向けた円滑なリハビリテーションが提供可能です。

回復期リハビリテーション病棟

60床の回復期リハビリテーション病棟に理学療法士17名、作業療法士11名、言語聴覚士2名、合計30名のセラピストを配置し、月~土曜日に各患者さん1日あたり2~3時間のリハビリテーションを提供しています。
その人らしい生活と暮らしが再構築できるよう個別的な対応を行い住み慣れた地域への退院を支援します。患者さんの潜在能力活かせるよう効果的かつ効率的なプログラムを立て病棟に完備した訓練室等も使用し実践していきます。また、病棟で主体的な生活が展開できるように看護師、関係職種と協働し個々の能力に合わせた日常生活活動の向上に取り組み、より実生活に近い状態でリハビリを行います。
活き活きとその人らしい暮らしができるよう最善・最適なリハビリを全力で取り組んでいきます。
様々な仕掛けを用意しメリハリのある生活を一緒に作っていきます。

回復期リハビリテーション病棟

病棟訓練

地域包括ケア病棟

地域包括ケア病棟とは、急性期医療を終え直ぐに在宅や施設に移行するには不安がある患者さんに対して、医療管理、診察、看護、リハビリを行う事を目的とした病棟です。

地域包括ケア病棟 4つの機能

  • 急性期からの受け入れ:ポストアキュート
  • 在宅・生活復帰支援
  • 緊急時の受け入れ:サブアキュート
  • その他の機能:がんリハ等
リハビリの有無、疾患や時期を問わず、多種多様な患者さんを身体のみでなく環境面も退院に向け調整するように病棟職員全員で取り組んでいきます。

当院での取り組み

第35回 大分県病院学会にて発表

「当院における地域包括ケア病棟の活動報告」
戸畑 博志 理学療法士

目的に応じたカンファレンスの実施と密な情報共有で患者さんに関わります。