2022年11月26日(土)、J:COMホルトホール大分において「日本緩和医療学会第4回九州支部学術大会」が開催されました。当院からは外科部長・腫瘍外科部長の麓祥一医師とリハビリテーション科統括部長の黒木洋美医師が、がんリハビリテーションをテーマに教育講演を行いました。
教育講演前半は黒木医師が「リハビリテーション医が考えるがんのリハビリテーション(リハ)療法の捉え方を紹介します~何に対してリハを行うのか、そのリハって何?~」を演題に講演を行いました。講演では当院のがんリハの取り組みや実績を紹介し、がんリハにおいて具体的にどのようなことを行うのか等についてリハ科医師の立場で話しました。また最近の話題として「がんロコモ」や「がん関連倦怠感」等についても紹介しました。
後半は麓医師が「がんリハビリテーションの実践~当院における取り組み~」を演題に講演を行いました。講演では主に動画を使い、当院で実際に行われているがんリハの様子やがんサポートチームについて詳しく紹介しました。
麓医師は、「当院では2015年にがんリハを導入し、地域中核病院との連携のもと、がん治療の治療期から緩和期までの全時期を対象に、各時期に応じたリハビリテーションを提供し、治療中の症状緩和、ケアに努めています。当院の取り組みを通じて、がんリハの普及および患者さんのより良いケアにつながればと思います」と述べています。
本学術大会は「進化―コロナ禍に工夫したことも継続して活かそう―」をテーマに開催され、緩和医療や緩和ケアに関する様々な経験や情報を共有する良い機会となったようです。今後も豊富な臨床経験をベースに研究・研鑚を続け、科学的な根拠に基づいた、患者さんが安心・信頼できる質の高い医療を提供して参ります。
(経営支援課 羽田野)