社会医療法人恵愛会 大分中村病院

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2021年 年頭所感

大分中村病院 理事長 中村 太郎

新年あけましておめでとうございます。
昨年は、新型コロナ肺炎が世界中で流行し、「人生は何がおこるかわからない」を改めて痛感した年でした。一年前にだれが、年中マスクをして過ごし、子供の卒業式や、入学式は中止、会食は4人以下、不要不急の県外への移動は自粛、東京オリンピック・パラリンピックは延期、甲子園は春夏中止、学会はオンライン、忘年会新年会なしを想像したでしょう?
そして、今も、世界各地でたくさんの方が新型コロナ肺炎で亡くなり、病に苦しみ、家族は悲しみにくれ、生活が困窮しています。
ひるがえって、「どうして、何も悪いことをしていない、私や、私の家族や、あるいは私の友人が、不条理に大病を患ったり、理不尽に怪我をしたり、想像だにしなかった障害を有するの?」といった健康面での「人生思い通リにはいかない」ことが医療の対象になると思います。
そこを踏まえて、「いつまでも落ち込んではいられない。問題を解決していかねばならない」と願う人々に、少しでも、支援の手を差し伸べればというのが、当院の使命かと思います。
新しい大分中村病院は旧大分西鉄グランドホテル跡地に、今春着工し、「救急医療とリハビリテーションを二本の柱に、地域包括ケアのハブ機能を担う」を理念に2023年中の完成を目指します。
引き続き、困っている人々を助けていく病院であり続けます。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

大分中村病院 院長 七森 和久

新年あけましておめでとうございます。
昨年は、長い時間をかけて話し合いを進めてきたことが実を結び、3月に大分市舞鶴町の旧大分西鉄グランドホテル跡地を新病院建設予定地として発表することができました。9月には新病院基本構想を発表し、新病院の果たすべき役割や方向性を皆さんにお示しするとともに、新病院の完成予想イメージ図を公開しました。すでに基本設計は終えて、現在は今春の着工に向けて実施設計を進めているところです。新病院建設がいよいよ現実味を帯びてきました。
一方で、新型コロナウイルス感染症の世界的な流行により、日本でも緊急事態宣言が発動されるなど、一般市民の皆さんはもちろん、私たち医療従事者にとっても、今まで経験したことのない大変な一年となりました。
「3密」を避けるために社会・経済活動が厳しく制限され、感染症はいったん収束に向かったかのように見受けられましたが、第2波、第3波と感染は今でも続いています。
当院では、感染症対策委員会が中心となり、様々な感染防止対策を講じてきました。12月には院外にプレハブを建て、発熱症状がある患者に対応できるようにしました。このように当院が診療を継続できているのも、市民の皆さんのご理解、ご協力と全職員の感染対策への取り組みによるものと心から感謝しております。
新型コロナウイルスの収束にも、新病院完成にもまだまだ時間はかかりそうですが、地域の皆さんに寄り添い、信頼いただける病院として、これからもよりいっそう努力してまいります。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。