当院では、地域の医療機関の皆さまに日頃の感謝の気持ちをお伝えし「顔の見える連携」を構築したいと、「地域連携懇談会」を毎年開催しています。
6回目となる今回は、令和2年9月3日(木)午後7時からホテル日航大分オアシスタワーホテルで開催し、大分市内外の医療機関から35施設44名の方にご出席いただきました。当院からは、中村理事長や七森院長をはじめ、各診療科部長を中心に23名が参加し、合計67名の会となりました。
第一部では七森院長による開会挨拶の後、特別講演として大分大学医学部 消化器・小児外科学講座 教授の猪股雅史先生をお招きし、「令和時代の地域医療-地域連携強化と大学の役割―」をテーマにご講演いただきました。
講演では、国難と呼ばれるようなパンデミックや自然災害が発生する中、これから少子高齢化がさらに進んでいく地域医療をどのように盛り上げていくべきか、大学の立場から地域の医療機関の役割などについてお話いただきました。
猪股教授は、地域の住民・行政・医師会・医療機関・介護施設・事業所・大学と顔の見える関係をより強化していくことが非常に大事と述べられ、平成時代の施設完結型ではなく令和時代は地域完結型のシステムを構築すること。また医療に限らず、予防からリハビリ・介護を含む切れ目のないケアを提供し、なにより国難に負けない人材育成が一番重要と話されました。
次に、当院副院長の安田一弘医師が当院消化器センターの診療体制、診療実績などを詳しく紹介し、その他の各診療科部長からは参加者の皆様にご挨拶させていただきました。また、休憩後の第二部では、中村理事長より新病院の基本構想について詳しく説明を行いました。
参加された先生方からは、「特別講演の内容が素晴らしかった」「大分中村病院の取り組みが良く分かった」「広い視野で現在から未来につながる医療の話題を聞く事が出来た」「新病院の構想について聞くことが出来て良かった」など、次回開催へつながる忌憚ないご意見が多く寄せられました。
新型コロナウイルス感染症が懸念される中での開催となったため、当日会場では、出入口での検温や手指消毒、マスクの着用、また座席数を減らし間隔を広くするなど、出来得る限りの感染対策を行った上での開催となりました。ご参加いただきました皆様には、感染拡大防止にご協力をいただきまして誠にありがとうございました。
当院では、地域のクリニックなどとの連携を深めるため、今後も地域連携懇談会を開催して参ります。

特別講演の様子

会場の様子
(総務部 羽田野)