6月15日(土)、大分市保健所と長浜校区健康推進員の方が協働で主催した「健康づくり研修会in長浜」が城崎公園隣のいきいき健康館で開催され、当院から糖尿病内科部長の鎗水医師が「糖尿病について」のテーマで講演を行いました。長浜校区の健康に対する意識の向上と糖尿病についての正しい知識の普及を目的として、地域の方を対象に講演を行い、会場には雨の降る中、長浜校区住民約50名が参加しました。
始めに、参加者の方は健康チェックに答え、血糖値測定を受けられました。血糖値測定は大分県糖尿病療養指導士会の方々によって行われ、参加者の方は血糖値測定を受けられた後、日々の生活の中で気になっていることやわからないことを相談しました。
その後、大分市保健所の保健師工藤さんより、「健診結果から見た長浜校区の現状報告」を行い、「健診受診率の推移」や「健診結果」などから糖尿病について学び、予防することの重要性を再確認しました。
続いて、糖尿病内科部長の鎗水医師より、「糖尿病について」をテーマに、糖尿病と糖尿病が引き起こす合併症や治療法などについてパワーポイントや資料を使って講演を行いました。始めに、「糖尿病は一度かかると絶対に治ることはなく、最後まで治療が必要な病気です」と説明があり、さらに糖尿病が引き起こす様々な合併症により、体に障がいが残ることや失明の可能性があると注意を促しました。次に、糖尿病の治療は「合併症を防ぐこと」「健康寿命を延ばすこと」「一生生活を楽しむこと」が目的であること、糖尿病治療の基礎は食事をバランスよく食べ、有酸素運動や筋力増強運動を行うことと伝えました。そして、日々真面目に治療を行い、続けていくことが大切だと強調しました。参加者の方々はメモを取るなど、少し蒸し暑い中とても真剣に講演を聴いている様子でした。時折ユーモアを交えて講演が行われたので、参加者の方にも笑顔が見られ、とても楽しい講演でした。帰りの際には、「歩いて帰り、これからも健康に気を付けたい」と話す方が多くいました。
大分中村病院では、あなたの街の健康講座に講師を派遣しています。お気軽にご相談ください。
(総務部 後藤晶輝)