社会医療法人恵愛会 大分中村病院

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第103回大分中村病院職員講習会開催
「チームで取り組む気持ち良い排泄ケア」

2月22日(金)当院6階研修室にて、当院のウロギネコロジー運営委員会と共催で第103回大分中村病院職員講習会が開催し、病院スタッフ約40人が参加しました。
今回の講師は、NPO法人日本コンチネンス協会 九州支部副支部長でコンチネンスアドバイザーの種子田美穂子先生でした。今回は、「チームで取り組む気持ち良い排泄ケア~根拠に基づくアセスメントとケアの実践」をテーマにお話しいただきました。
はじめに、排便ケアに必要な基礎知識のおさらいとして、排便の三大要素から胃腸のはたらき(便の成り立ち)、便排出のメカニズム、便の性状などについて話がありました。また、具体的にどんな風に排便アセスメントとチームケアをすればいいのかについて、食事・排便習慣・排便姿勢・リラックス・運動の5項目を順に詳しく説明して頂きました。さらに、気持ち良い排便サポートでの薬剤の使い方についてもお話がありました。
最後に種子田先生は「地域包括ケアシステム・超高齢社会において、シンプルなケア提供が必須だと思います。出しやすい(便秘)、漏れない(便失禁)のために便性状を整える(良い便を作る)ことが大切です。また、薬や道具は家族でも使えます。専門職としてその人を想い(寄り添う)、身体の中で何が起こっているのかアセスメントしたケア実践を行ってください。認知症だから高齢だから寝たきりだからと諦めずに1ヶ月2ヶ月トライして改善しないときは病気(器質的疾患等)を疑い、治療につなげましょう」と話されていました。
当院ではこうした職員講習会などを通じて、様々な部署からなるスタッフがそれぞれの専門性を生かして勉強し、患者さまごとに応じたきめ細やかな最善の看護、介護、リハビリテーションが提供できる「チーム医療」の実現を今後も目指していきます。

(経営戦略部 羽田野)