社会医療法人恵愛会 大分中村病院

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第10回大分・別府糖尿病を考える会 市民公開講座を開催

「第10回大分・別府糖尿病を考える会 市民公開講座」が11月10日(土)、J:COM ホルトホール大分(3階 大会議室)で開催されました。会場には、市民の方々や医療関係者など約150名の方が参加しました。また、今回の講演の模様は、J:COMホルトチャンネルでも後日放送予定(※放送日が決定しましたら、ホームページでお知らせ致します)となっておりますので、ぜひご覧ください。
はじめに、大分赤十字病院副院長で日本腎臓病学会専門医・指導医の金田幸司先生に「糖尿病から透析にならないために―自分の腎臓を使い切る―」をテーマに講演していただきました。講演では、自分の腎臓を使い切るとはどういうことなのか、糖尿病になるとどのように腎臓が悪くなっていくのか、血糖・血圧のコントロールを良好に保つことはその後の治療にどう影響してくるのかなどについてお話がありました。また、高齢者の多剤服用には害が多い点を説明し、特に腎臓の働きが悪い方は薬が体の中に留まりやすく副作用が出やすいので、薬は少な目にと話されていました。
講演の合間には、当院リハビリテーションスタッフによる「家庭でできる簡単エクササイズ」を会場内で紹介しました。その場でできる足踏みやスクワットを参加者の皆さんと一緒に実践しリフレッシュをしました。
休憩後、当院糖尿病内科部長で日本糖尿病学会専門医・指導医の鎗水浩治医師が「糖尿病の合併症で困らないために」をテーマに講演を行いました。糖尿病は遺伝が原因の一つなので血糖が良くなってきても糖尿病が治ったわけではないので治療を中断しないでほしいこと、また糖尿病治療は合併症を予防することが目標で血糖コントロールはあくまでも手段で最終目標ではないと話しました。その他にも糖尿病の合併症や薬物療法、食事療法、運動療法など様々な糖尿病に関する最新情報を分かりやすく説明しました。
参加した方からは「今回初めてでしたが、来てよかったです」、「普段の生活の中でどうしたらよいかの目的もわかり良かったです」、「エクササイズは仕事の休み時間にしたいです」などのお声をいただきました。
また会場には、当院看護師による「血糖・体重・血圧測定」や管理栄養士に食事の相談ができる「栄養指導」のコーナーも設けられ、参加した皆さんから好評を得ました。
この市民公開講座は今後も継続的に行う予定です。糖尿病でお悩みの方、糖尿病をもっと理解したい方など、多くの方のご参加をお待ちしています。次回開催についての詳細が決まりましたら、当院ホームページなどでお知らせ致します。

講師の金田幸司先生(大分赤十字病院副院長)

講師の鎗水浩治医師(糖尿病内科部長)

血圧測定の様子

血糖測定の様子

栄養相談の様子

家庭でできるエクササイズの様子

(経営戦略部 羽田野)