平成30年9月14日(金)、大分市立南大分中学校体育館において3年生を対象に「がん教育」が行われ、当院より外科部長の麓医師が講演を行いました。「がん教育」は、子ども達にがんについての正しい知識を伝え、いのちの大切さについて学ぶために文部科学省でも推進されています。
今回の授業では、はじめに麓医師より『「がん」という病気について』を演題に話を行いました。途中、がん教育教材『がんちゃんの冒険』のアニメーションを挟みながら、どれだけの人ががんになるのか、がんができる仕組み、がんを予防するにはどうしたらいいか、がん検診の大切さなどを勉強していきました。子ども達はわかりやすいアニメーションとイラストに微笑み、和やかな雰囲気で学んでいる様子でした。
次に、リレー・フォー・ライフ・ジャパン大分実行委員である山本克枝さんより、自身の体験談についてお話がありました。がんサバイバーでもある山本さんは、抗がん剤の副作用で辛い思いをしたことや大好きな仕事を退職したこと、また、リレー・フォー・ライフという活動に出会ったことで、がんに対するイメージが変わり前向きになれたことなどを語ってくださいました。子ども達の表情は真剣で、終始静かに耳を傾けていました。
大分中村病院では、今後も大分市内の各小中学校や高等学校でがん教育の取り組みを行ってまいります。子ども達ががんについて理解を深め、健康やいのちの大切さについて考えられるよう、わかりやすい教育に向けて精進いたしますので、今後とも関係者、保護者の皆さんのご協力をお願いいたします。

がん教育の様子

麓医師による講演

山本克枝さんによる講演