「第9回大分・別府糖尿病を考える会 市民公開講座」が5月19日(土)、ホルトホール大分1階小ホールで開催されました。会場には、市民の方々や医療関係者など約120名の方が参加しました。今回の講演の模様は、大分ケーブルテレコムのホルトチャンネルでも放送されました。
はじめに、古国府クリニック副院長で日本糖尿病学会専門医の伊東康子先生に「血糖値の変動を知り治療に生かす」をテーマに講演していただきました。糖尿病になっても、血糖値を良好な状態にコントロールすることで、健康な人と変わらない健康寿命を保つことができるなど、自分の血糖値を知ることの大切さを話されていました。また、食事をしてすぐに横になると食後の血糖値が上昇してしまうなど、日頃から気を付ける点も教えていただきました。
講演の合間には、当院リハビリテーションスタッフによる「家庭でできる簡単エクササイズ」を会場内で紹介しました。その場でできる足踏みやスクワットを参加者の皆さんと一緒に実践しリフレッシュをしました。
休憩後、当院糖尿病内科部長で日本糖尿病学会専門医・指導医の鎗水浩治医師が「糖尿病の合併症を知り治療に生かす」をテーマに講演を行いました。食事の注意点として、炭水化物を先に食べると食後の血糖値が上昇しやすくなるため、お米などの糖質は食事の後に食べるといった食事を摂る順番の大切さなど、具体的な症例も関連付けながら説明しました。
参加した方からは「知っていたつもりでしたが、改めて見直すことができました」、「健康寿命を保つように努力します」、「現場指導で応用させていただきます」などのお声をいただきました。
また会場には、当院看護師による「血糖・体重・血圧測定」や管理栄養士に食事の相談ができる「栄養指導」のコーナーも設けられ、参加した皆さんから好評を得ました。
この市民公開講座は今後も継続的に行う予定で、次回は11月10日(土)ホルトホール大分にて開催します。糖尿病でお悩みの方、糖尿病をもっと理解したい方など、多くの方のご参加をお待ちしています。次回開催についての詳細が決まりましたら、当院ホームページなどでお知らせ致します。

講師の伊東康子先生

講師の鎗水浩治医師

会場の様子

家庭でできる簡単エクササイズ

看護師による血糖・体重・血圧測定
(総務部)